梶山弘志経済産業相は30日、青森県庁で三村申吾知事と会談した。三村知事が、知事ら県幹部と関係閣僚が意見を交わす「核燃料サイクル協議会」の開催を「しかるべき時期にお願いしたい」と求めたことに対し、梶山氏は「具体的な相談があれば調整を進めたい」と前向きな姿勢を示した。原子力・核燃料サイクル政策については「国にとって重要な政策課題。責任あるエネルギー政策を進めていく」と強調した。

 サイクル協は、官房長官や経産相ら関係閣僚が出席し、サイクル政策の在り方などを巡り県側と意見交換する場で、2010年までに計11回、開催された。

 三村知事は、日本原燃・六ケ所再処理工場の事業変更許可に向けた手続きが進展していることを挙げた上で、将来的なサイクル協開催への協力を要請した。政策を巡っては「県や立地地域は国策としての核燃料サイクルにさまざまな形で協力し、その役割を果たすが故に大きな苦労を負ってきた。国が前面に立って進めてほしい」とも訴えた。

 梶山氏は県庁訪問後、むつ市を訪れ、原子力関連施設が立地する下北半島の4市町村長と会談。総合的なインフラ整備などについて要請を受けた。

 同市にはリサイクル燃料貯蔵の使用済み核燃料中間貯蔵施設が立地しているが、核燃料の搬出先とされていた「第2再処理工場」は、現時点で具体的な計画はない。梶山氏は会談後の取材に「核燃料は再処理することがわが国の基本的な方針。具体的な搬出先は今後、事業者が適切に判断する」と述べた。宮下宗一郎市長は、搬出先を明確に示すよう梶山氏に求めたことを明らかにし「出口をどうするか、しっかり説明を尽くしていくことが大切だと考えている」と語った。