ナラ枯れ被害防止のため広葉樹を伐採して森林の若返りを目指す「西北地域ナラ等広葉樹伐採・利用推進協議会」(事務局・西北地域県民局)が30日、青森県鯵ケ沢町舞戸公民館で会合を開いた。広葉樹を使った試作品を確認し、更新・伐採の作業マニュアル作成など本年度の活動計画を承認した。

 ナラ枯れは高齢木などに昆虫が侵入し、深浦町内で広範囲に発生。今季(19年7月〜20年6月)の民有林の被害木は1月現在、前年比6.4倍の8368本と被害が深刻化している。協議会は県や津軽森林管理署、深浦町、鯵ケ沢町、県森林組合連合会など8者で構成、19年6月に発足した。

 19年度は深浦町横磯地区の計6ヘクタールで、ミズナラなどを伐採。チップ材用の丸太などを業者に出荷したほか、地元工房などがテーブルや将棋盤、スマートフォン用スピーカーを試作したことなどが報告された。

 20年度も、国の補助金を活用して5ヘクタールで広葉樹を伐採。試作品の改良や製品の販売方法などを検討する。

 また、伐採経費などを整理して作業マニュアルを作成、関係者に更新・伐採の普及啓発を目指す。協議会長の神俊成・地域農林水産部長は「製品化への流れが見えた。ナラ枯れ被害を受けにくい森づくりのため、アイデアを出し合えれば」と語った。