旭区本宿町在住の金子右京さん(西谷中学校2年生)が、「第18回全国中学生空手道選抜大会」(3月29日〜31日、京都府)の1年生(当時)男子組手の部門で優勝した。兄の影響から6歳で空手を始めて約7年。悲願の日本一に輝いた。

全国各地から1500人超が出場した同大会。金子さんは昨年末の神奈川県大会の組手を初制覇して県代表に選出。また、形(かた)も県3位となり全国に出場した。

187人がトーナメントで争った1年生男子の組手。試合時間1分30秒のなかで突きや蹴りを応酬し、ポイントを競う。金子さんは174cmという高身長を武器に相手との距離を制し、サウスポーの利点を生かした右の突きを得意とする。小学生の時に負けた千葉県代表選手と戦った4回戦では先取されるも、右の突きから優勢に試合を進めて7対2と勝利した。

決勝では対戦したことのある大阪府代表選手と戦った。0対0で迎えた残り30秒に金子選手が先取して均衡を崩すと、そこからはお互いに突きや蹴りを決め合う展開に。4対4で試合終了となるも、先取した金子選手に軍配が上がった。「小さい頃から目標にしていた日本一を達成できてうれしいです」と喜ぶ。

支えに感謝

日本空手道糸洲(いとす)会保土ヶ谷支部(楠原清誌支部長)に所属し、腕を磨いてきた。指導する楠原支部長は「気持ちが前向き。組手だけではなく、形にもしっかり取り組み基本を疎かにしない」とその姿勢を称える。

"親子3人4脚"で取り組んでいるのが父・勝弘さんと母・佳世子さん。自主練習のメニューを考案したり、遠征をサポートしたりと様々な面から支えている。「支部の先生や両親のおかげで、空手に全力で取り組めています」と金子選手。「これからも気を緩めることなく、夏の全国大会でも優勝を狙います」と意気込む。