横浜市営バスの88系統(神大寺入口-市民病院)に4月から、「神奈川区総合庁舎前」停留所が新設された。同名の停留所はかつて存在していたものの、路線の再編に伴い廃止に。それでも復活を求める利用者の声があり、それに応えた形だ。

現在停留所があるのはウエインズトヨタ神奈川東神奈川店付近。88系統は神大寺入口から六角橋、神奈川公会堂、東神奈川駅西口、反町駅前、三ツ沢下町駅前などを経由して市民病院に向かう路線で、土曜・休日を含む日中に1時間に1本のペースで運行している。

横浜市交通局によると、かつて東神奈川駅と旧市民病院、横浜駅西口を結ぶバス路線で同名の停留所が同所近くにあったが、利用者の減少などを理由に2007年で同路線が廃止に。

その後市民病院の移転を機に東神奈川駅と病院間を運行する88系統が2020年に新設されたが、神奈川区総合庁舎前のバス停は設置されなかった。

東神奈川から反町までの約1・1Kmにバス停がない中、市民病院へ通院する足として停留所の復活を求める声が地域から上がり、同年には付近の住民に限定した署名活動も行われた。

そのような事情もあり、交通局では設置できる場所を探していたが、警察や国道事務所、軒先の建物所有者などの許可や了承が必要なこともあり、調整は難航。今回条件が整ったことで、07年以来となる停留所が復活した。