なかなか意見・本音が出ない、話がまとまらない、結論が出ない……。そんな会議に悩まされている人も多いのでは? 質の高い会議を行いたいなら、ファシリテーターが「心理的安全な場を演出する」役割を担うことが必要だと話すのが、プロファシリテーターであり『ゼロから学べる!ファシリテーション超技術』の著者である園部浩司氏だ。

「心理的安全な場を演出する」ための振る舞いや、やってはいけない言動、心構えなどについて詳しく聞いた。

「同意」ではなく「受け入れる」

ファシリテーターの心構えで大事なことは、「中立的である」ということです。

参加メンバーを100%信じ、受け入れ、尊重することが基本となります。
ファシリテーターに受け入れてもらえているという感覚がなければ、なかなか本音を話してもらうことはできません。

これは、簡単なようでとても難しいことです。人間誰しも馬が合う人もいればそうでない人もいます。価値観だって1人ひとり違います。ただ、それでもファシリテーターは中立的に振る舞うべきだと思ってください。

そもそも会議は、多種多様な経験・価値観を持った人たちが知恵を出し合い、相乗効果によって、よりよい解決策などが導き出される場となります。

この最も基本的なことを忘れずに、中立性を保ち、メンバーを100%受け入れることが、いい会議を創り上げるのに必要なことだと思います。

なお、「受け入れる」ことと、「同意(同感)する」ことは違います。「受け入れる」とは、たとえ自分の考えと違っていても「あなたはそう思うんですね」と、いったん相手の考え、もっと言えば、発言者である「その人自身」を認めることです。

ただしその考えに、必ずしも自分が同意する必要はありません。自分の同意の有無に限らず、まず相手を「受け入れる」。その姿勢が肝心です。