中国人が山ほど金使う「日本観光」の残念な実情 富裕層を取り込む「グルメ・ツーリズム」とは

中国人が山ほど金使う「日本観光」の残念な実情 富裕層を取り込む「グルメ・ツーリズム」とは

② 外国人を受け入れる意識がまだまだ足りない

もう1つは外国人対応である。

レストランでも宿泊先でも、外国人であることを理由に予約を断るケースが絶えない。レストランでも、1回行ったことのあるミシュラン星付きレストラン、または外国人客を積極的に誘致しようとしているお店であれば比較的簡単に予約でき、体験自体も楽しい。

一方、お客の中に日本人がいること、あるいは日本人が予約するように要求されることもある。外国人だからといって必ずしもドタキャンするわけではない。日本人だけが口も肥えていてマナーがわかるとも限らない。外国人に対するマインドセットの見直しは、地方のみならず、日本のインバウンド戦略として、クリアしないといけない課題である。

富裕層向けのビジネスはまだまだ足りていない

③ プライベートコンシェルジュ対応

プライベートコンシェルジュとは、訪日外国人富裕層をアテンドする、個人のコネクションでビジネスを展開している人たちである。「雇ったガイド」より、「友達の知り合いで日本に詳しい人」のほうが、信頼感も親近感もあり「ディープな旅行ができそう」という期待も高まる。

しかし、プライベートコンシェルジュに話を聞くと、とくに(海外にいる)外国人のプライベートコンシェルジュが、ホテルやレストランに予約を入れるとき、自治体に問い合わせをするとき、あるいはホテルに行ってプランを提案するときなどでは、相手にされないケースが多いという。

実際、兼業あるいは個人で携わり展開する人も多くいるので、信頼関係を構築するのが難しいのも一因と思われる。今後は、富裕層向けプライベートコンシェルジュの認定制度や、資格者組織の設立などにより、信頼関係の構築を支援していくことも考えられる。

いずれにしても、グルメ・ツーリズムの訪日中国人富裕層は、消費単価が高く、旅行への目が肥えていて、質の高いサービスを提供すればリピーターになりやすい、上質な顧客である。

これらの顧客に対応した観光商品の開発は、地方に眠っているグルメ、観光資源を見直すよい機会となる。今回、取り上げた課題などを改善しながら、本当のファンを育成し、地域創生につなげることを検討してはどうだろうか。

著者:劉 瀟瀟


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