日産「キューブ」が誕生20年で生産を終える事情 大ヒット車種が行方を見失った背景とは

日産「キューブ」が誕生20年で生産を終える事情 大ヒット車種が行方を見失った背景とは

軽自動車ではハイトワゴンの人気が続いており、中でもより背の高いスイーパーハイトワゴンのホンダ「N-BOX」が、爆発的ヒットを持続している。ダイハツ「タント」やスズキ「スペーシア」も、高い人気を誇るスーパーハイトワゴンだ。

同様の傾向は登録車(普通車)のコンパクトカーにも見られる。トヨタ「シエンタ」や「ポルテ/スペード」、ホンダ「フリード」などもハイトワゴンといえる車種だ。今回のテーマである日産「キューブ」も、ここに属している。

だが、キューブはこのところ販売台数を大きく減らしている。2016年には月間1000台を超えることもあったが、じわじわと販売台数を落とし、2019年に入ってからは300台を割る月もあるほどだ。こうした流れもあり、年内で生産を終了することが決まった。しかし、生産終了の大きな要因は、2020年からの車両安全規定に適合できないためであるという。

真四角デザインの2代目がヒット

キューブは、1998年に初代モデルが誕生し、2002年デビューの2代目で大きな注目を集めた。単にコンパクトカーの背を高くしただけでなく、真四角の箱を印象付ける独特な造形により、外観から室内の広さや使い勝手のよさを想像させる、独特なハイトワゴンとして登場したからである。まさに、「立方体」というキューブの車名そのままの姿で現れたのだ。

2代目キューブの後ろ姿(写真:日産自動車)

また、バックドアをハッチバックとせず扉を開けるような横開き方式とし、リアウインドウはドアヒンジがある側とない側とで、左右非対称となっている。

さらに2003年には、3列シート仕様となる「キューブキュービック」が追加され、全長が4m以下の5ナンバー車でありながら、7人乗りを実現した。いずれにしても、車両概念と外観と車名とがこれほど一致したクルマは珍しい。

2001年に、ホンダから似たような企画で「モビリオ」が誕生しているが、それよりも明快で強い印象を残したのが、2代目キューブであった。


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