最も定期券運賃の割引率が大きい鉄道事業者はどこか。4月27日付記事(「一番『お得』な鉄道は?定期券割引率ランキング」)では、大手私鉄各社と地下鉄事業者の通勤定期運賃と通学定期運賃について、それぞれ1カ月の平均割引率を掲載した。

今回は、全国の私鉄、公営鉄道事業者、第3セクター鉄道会社に範囲を広げて、通勤定期・通学定期の1カ月平均割引率をランキング形式で掲載する。

定期券需要の存在に驚き?

まず、通勤定期から。割引率が最も大きい鉄道事業者は黒部峡谷鉄道(富山県)で59.6%。もともとは発電所建設のための資材運搬鉄道として開業したが、現在は観光用のトロッコ列車が人気を集める。積雪が多い冬期は運休する。乗客のほとんどが観光客ということで、通勤定期券があること自体が驚きだが、沿線にある温泉旅館などの従業員やアルバイトなどに定期券需要があるようだ。

2位はあいの風とやま鉄道(富山県)の53.6%。北陸新幹線・長野―金沢間開業に際し、並行在来線としてJRから経営分離された富山県内の路線運営を担う第3セクター鉄道事業者として設立された。

ほかにも北陸新幹線・長野―金沢間の並行在来線を引き継いで発足した3セク鉄道会社は、新潟県のえちごトキめき鉄道や石川県のIRいしかわ鉄道があるが、通勤定期の割引率はそれぞれ50.8%(6位)、50.3%(7位)と比較的大きい。

3位以下も見ていくと、上位10事業者の中には大井川鉄道や土佐くろしお鉄道といった地方の鉄道事業者から、東京モノレールのような首都圏の鉄道事業者までさまざまな顔ぶれが入る。

11位の舞浜リゾートラインは東京ディズニーリゾートをぐるりと1周するモノレールの運営会社。黒部峡谷鉄道と同様、ディズニーリゾートのアルバイトなどに定期需要はありそうだが、ひょっとしたらディズニーファンの中には定期券を購入して足繁く通うつわものがいるかもしれない。