朝から昼、夕方、夜、深夜まで、メディアは新型コロナウイルス関連のコンテンツだらけ。とりわけテレビ番組はプライムタイム(19〜23時)と深夜を除く、ほとんどの時間帯がコロナ一色で埋め尽くされ、重苦しさを上乗せする要因の1つになっています。

コロナ一色の報道・情報番組は、「最大の関心事であり、気になるけど、見ると気が重くなる」という視聴者に複雑な思いを抱かせるコンテンツ。視聴者から「見ていてストレスを感じる」と思われがちですが、このところ各番組のコメンテーターたちが、そんな人々のはけ口のように批判されているケースが目立ちます。

報道・情報番組のコメンテーターは、以前から批判の声を上げられることも少なくなかったものの、コロナ禍によってかつてないほどヒートアップ。これまであまり批判されていなかったコメンテーターたちも、ネット上でバッシングされている光景を目にするようになりました。

なぜ今、コメンテーターたちは猛烈な批判を受けているのか。なぜ批判されても起用され続けるのか。今後コメンテーターはどんな扱いになっていくのか。それぞれの背景や理由を放送現場への取材をもとに掘り下げていきます。

コメンテーターこそ不要不急の外出

まずどんな批判の声があるのか。最も目につくのは、「なぜこの重大事にこの人がコメントしているのか」「専門外のコメンテーターは害でしかない」などの人選に関するもの。現在でいえば、「感染症と経済の専門家以外はすべて不要」という見方をしている人が圧倒的多数派となっているのです。

しかし、現在午前・午後に放送されている情報番組には、感染症と経済の知識が乏しいコメンテーターが3〜5人程度出演。その中にはタレントも多く、「タレントコメンテーターの出演こそ不要不急の外出」という、どう見ても正論の批判を浴びています。

また、タレント以外の弁護士、大学教授、ジャーナリスト、作家、実業家なども、専門外のことをコメントするほどタレントコメンテーターと同等の存在とみなされ、批判の対象に。しゃべればしゃべるほど、「なぜこの話題でこの人のコメントを聞かなければいけないのか」「一般人がTwitterでつぶやいているのと変わらない」という批判につながってしまいます。