首都決戦と呼ばれる東京都知事選はすでに中盤戦に入った。

自民党と野党第1党の立憲民主党が独自候補擁立を見送り、再選を目指す小池百合子知事の信任投票の構図となる一方、コロナショックで各候補の街頭演説なども自制を余儀なくされている。「小池劇場」と盛り上がった4年前と比べてメディアの注目度も低く、選挙戦は盛り上がりに欠けている。

そうした中、政界が注目するのは国政政党が関わる5候補の戦いぶりだ。小池氏のほか、立憲民主、共産、社民3党が支援する宇都宮健児氏、れいわ新選組代表の山本太郎氏、日本維新の会推薦の小野泰輔氏、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏の4人だ。選挙結果は次期衆院選での野党共闘の行方にも絡むだけに、各氏は政治的な勝敗ラインを見据えた選挙戦を展開している。

投票率は45%前後か

まずポイントとなるのは投票率だ。戦後最高だったのが72.36%(1971年)、最低が43.19%(1987年)。2000年以降では、衆院選と重なった2012年12月の62.60%が最高で、2003年4月の44.94%が最低。前回は59.73%と比較的高かった。

こうした過去の数字と今回の状況から、選挙専門家の多くは「投票率は45%前後」と予測する。

有権者数は約1144万人であり、予測をそのまま当てはめれば総投票数は515万前後。史上最多の22人が出馬しているが、いわゆる泡沫候補の得票を除けば、国政政党が公認、推薦・支援する5候補が約500万票を奪い合う構図が想定されている。

最も注目されるのが小池氏の得票だ。前回、自公両党の推薦候補と野党統一候補との三つ巴の戦いを制した小池氏の得票は約291万。2位で自公推薦の増田寛也氏(現日本郵政社長)に約112万票の大差をつけての圧勝だった。