5月25日の緊急事態宣言解除後、ぼんやりと漂った「このまま、緩やかに終息していくのではないか……」というような希望的観測もむなしく、新型コロナウイルス新規感染者がここにきて急増している。

はたして人類はどうなっていくのか?

答えは誰にもわからないが、だからこそ参考にしたいのが、『コロナ後の世界』(ジャレド・ダイアモンド、ポール・クルーグマン、リンダ・グラットン、マックス・テグマーク、スティーブン・ピンカー、スコット・ギャロウェイ 著、大野和基 編、文春新書)だ。

後世の歴史家は、コロナ以前・コロナ以後で年表に一線を画すかもしれません。わが国だけでなく、世界的にますます混迷が深まる中、私たちはどうなるのか、人類の未来に羅針盤はあるのか――世界を代表する知性6人に問いました。(「はじめに」より)

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授のジャレド・ダイアモンド氏を筆頭に、世界で最も影響力を持つ経済学者の1人として知られるポール・クルーグマン氏まで、各領域の重要人物が独自の考え方を述べたもの。

新型コロナはもちろん、少子高齢化や格差問題、人工知能やGAFAが作る未来像など、テーマも多岐にわたっている。その中から、ニューヨーク大学スターン経営大学院のスコット・ギャロウェイ教授が考える「パンデミック後のGAFAの動向」に焦点を当ててみたい。

言うまでもなく、『the four GAFA』(東洋経済新報社)において、Google、Apple、Facebook、Amazonを「ヨハネの黙示録の四騎士(それぞれが地上の4分の1を支配し、剣、飢饉、悪疫、獣によって地上の人類を滅ぼす権威を与えられた者たち)」に例えた人物である。

ますますパワフルになった?

新型コロナウイルスのパンデミックは、GAFAを筆頭とするビッグテック企業にどのような影響を及ぼしたのだろうか? この点についてギャロウェイ氏は「全般的にますますパワフルになっている」と指摘している。

彼らは巨額のキャッシュを貯め込んでいるため、ロックダウン(都市封鎖)によって困窮したほかの企業が守勢に回らざるをえないときでさえ、攻勢に出られるからだ。