ここに10万円あったら、あなたは何にお金を使うだろうか。「目の前の10万円を何に使うか」というようなお金に対する価値観が、数十年後のあなたの資産を大きく左右する──。投資会社の新入社員姫野が大先輩ケイさんに聞く、大人気シリーズ3回目。

世界株式アナリスト、ファンドマネージャーを歴任し、世界30カ国を渡り歩いてきた加藤航介氏。このたび『世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている 驚くほどシンプルで一生使える投資の極意』を上梓した加藤氏が、「大先輩ケイさん」として、投資会社の新入社員(姫野)に、「お金が貯まらない人特有の価値観」についてレクチャーする。

自粛期間に10万円を使って何をしたか

姫野:ケイさん、こんにちは。そういえば、コロナがなければ今頃オリンピックだったんですよね。なんだか、複雑です……。

ケイ:姫野さん、こんにちは。新型コロナの流行がはじまってから約半年が経過したけど、このウイルスとはもうしばらく付き合っていくことになりそうだ。引き続き、「大きな視点」を持って毎日を過ごしていこう。この半年を振り返って、何か変化はあったかな?

姫野:そうですね。まず外出が減ったので、支出も減りました。幸運なことにお給料はもらえていたし、国からの給付金の10万円も先日振り込まれましたから、当面、生活に困るようなことはありません。そうそう。外出自粛期間に給付金を使ってオンラインでフィリピン人の先生と英語のレッスンを始めました。英語で電話の取り次ぎくらいはできるようになったかも!

ケイ:給付金を英会話レッスンに使うなんて素晴らしい! お金に困っていなければ、漫然と貯蓄するだけの人が多いからね。

姫野:ただ、もともと貯金は大の苦手で……。今日は「お金が貯まらないのはどんな人なのか」ケイさんに聞いておきたいんです。

ケイ:オッケー。今日は「お金が貯まらない人の思考」についてレクチャーしよう。なお、僕は俗にいう節約術のプロじゃないから、節約とは違う視点で話をします。姫野さんも、今から説明する「正しい価値観と行動原理」を身につけると、将来、十分な資産を持てるようになると思う。

姫野:早速、その節約……、じゃなくて「資産家になれる方法」を教えてください!