フランス、ドイツ、そしてイギリスが8月後半から9月にかけて感染を再拡大させていたのに対して、9月中は1日の感染者数を1000人台に抑え、感染対策の「優等生」とまで言われていたイタリア。ところが10月1日に2000人を超えた後は、タガが外れたように第2波の感染カーブは急激に上昇していった。10月16日には1万人(1万10人)、25日に2万人(2万1273人)と増え続け、3万550人になった11月4日、政府はロックダウンを決めた。

ロックダウンと言っても、3月、4月の第1波で決められた全国一律型ではなく、感染状況によってイタリア20州を赤、オレンジ、黄色に色分けした。赤、つまりレッドゾーンに指定されたのは、第1波のときにも感染状況が特に深刻だったロンバルディア州(州都ミラノ)、そしてピエモンテ州(州都トリノ)、ヴァッレ・ダオスタ州(州都アオスタ)の北部3州と、南イタリア、ブーツのつま先に位置するカラブリア州(州都カタンザーロ)の全4州だ。

外出する場合は「自己申告書」を携帯

学校は中学2年生以上はオンライン授業になり、外出は必要最低限以外は認められない。必要があって外出する場合も、氏名、住所などのほか、外出理由、行き先の住所などを細かく記入した自己申告書を携帯する。違反すれば400〜1000ユーロ(日本円にして約5万〜12万5000円)以上の罰金。食料品店、薬局、雑誌スタンドなど生活必需品以外の販売は禁止。ただし第1波のときには営業が規制された理髪店、美容院、書店、スポーツ用品店などは今回は含まれていないし、公園での散歩も許可されているので、前回よりは少し緩い印象だ。レストラン、バール、ジェラテリアなど飲食店は営業を全面的に禁止され、デリバリーとテイクアウトのみ可能。自宅のある市から外への移動は禁止。

一方オレンジゾーンに指定されたのは南イタリアの2州、プーリア州(州都バーリ)とシチリア州(州都パレルモ)。そして残り14州がイエローゾーンだ。それぞれレッドゾーンよりは規制が緩やかで、必要最低限以外の商店も営業可能で昼の間であれば自由に外出できる。とはいえ、学校は高校以上がオンライン、美術館、映画館、劇場、ゲームセンター、週末のショッピングセンターなどはクローズ。レストラン、バール、ジェラテリアなど飲食店は、オレンジゾーンはレッドゾーン同様営業禁止。黄色ゾーンは22時までは営業可能(店内で飲食は18時まで)。夜間の外出禁止はイタリア全域一律で、22時から翌5時までは外出禁止だ。