コロナで家にいることが多く、太ってしまった人は多いはず。ジムに行くのはまだ気が引けるし、かといって家では運動するモチベーションが湧かない。頑張って筋トレはしてみたけど、結局「体重」は増えてしまった――。

そんな人は「体重」以外にも別の指標を持つと効果的です。そう言うのは、ケンブリッジ大学で心理学を学んだ塚本亮氏。『ヤバいモチベーション 完全無欠のやる気を手にする科学的メソッド50』を上梓した同氏に、ダイエットのモチベーションが続く科学的な方法を聞いた。

ダイエットに失敗するのは、指標が1つだけだから

「うわっ、ヒドイ……」

心の中で思わずこう嘆いてしまいました。数年前、ビジネス誌に取材記事と共に掲載された自分の写真を見てとてつもなくガッカリしたのです。そこには理想とする体型からは遠くかけ離れた自分の姿が写っていたから。

以来私は体重管理や運動を積極的に行うようになりました。その結果19キロのダイエットに成功し、その後も同じ体重をキープしています。ダイエットも運動も続けることが何より重要ですが、自分自身の経験を通して改めて感じるのは、継続するにはそのモチベーションを高くキープしておくことが大切、ということです。

ダイエットをしていると日々の体重が気になるものですが、ダイエットを成功させるには「体重」だけに右往左往しないことも大切です。

人は何かをやっているときに自分の成長や成果を実感できると、それを「もっと頑張ろう」「もっとやりたい」という気持ちになりますが、逆にそれを感じられないとやる気がそがれてしまいます。

体重はダイエットの成果を表す大事な指標の1つなのですが、それは必ずしもいつも正しいとは限りません。つまり体重だけに注目しているとダイエットの成果を感じにくくなる場合があり、それがモチベーションの低下につながってしまうのです。

例えば筋トレに力を入れると筋肉量が増えるので体重は増えます。体の筋肉量が増えれば脂肪はつきにくくなるので、この場合は体重が増えたとしてもダイエットの過程としてはうまくいっているといえます。でもこのとき、体重のみを見ている人は「こんなに頑張っているのに体重が増えている」とガッカリしてしまうでしょう。

あるいは水分の取りすぎで一時的に体重が増える場合もあります。例えば前日に飲み会があり、アルコール類やソフトドリンクなどを多く飲めば、たとえ料理にはほとんど手をつけなかったとしても翌朝の体重は増えている可能性があります。