現在、布団に入ってもよく眠れない、眠りが浅いと訴える方が多くなっています。こうした症状は睡眠障害のひとつ「不眠症」と呼ばれます。睡眠時間が少ないと労働生産性が低下するというデータがOECDの調査で得られています。自身の健康のためにも、気持ちよく仕事をするためにも不眠症の対策が重要といえます。

不眠症の原因は?

不眠症は日本人の約5人に1人が悩まされていると言われており、その症状は大きく以下の4つのタイプに分けられます。

①入眠困難 布団に入ってもなかなか(2時間以上)眠れない
②中途覚醒 一度眠っても翌朝までに何度も(2回以上)目が覚める
③早朝覚醒 通常時の2時間以上前に目が覚め、眠れなくなる
④熟眠障害 眠っているはずなのに、熟睡した感じがない

ただ、1日や2日上記のような症状が出たとしても、過剰に不安になる必要はありません。体調の変化等で一時的に睡眠の質が下がることがあっても通常は数日で元に戻ります。週2回以上症状があり、それが1カ月以上続いている自覚がある場合に病院の受診を検討しましょう。

不眠症の原因はさまざまですが、とくに②中途覚醒③早朝覚醒は加齢のほか、うつ病や寝る前の飲酒で見られやすい傾向にあります。寝つきが悪いとき、少量のアルコールを寝酒として飲むことでリラックスできる方もいらっしゃいますが、飲む量や頻度には気を付けましょう。習慣化させてしまうと気づかないうちにアルコール依存状態となり、不眠症や日中の生産性低下につながります。そうなっては本末転倒です。

また、腰の痛みや頻尿といった身体症状によって眠れない「身体的要因」も重要です。そしてやはり働く世代における不眠症の主な原因は、交代勤務などによる「睡眠リズムの乱れ」とストレス・不安などによる「心理的要因」です。