2020年の10月、11月、筆者は週末のたびに各地に高校野球を見に行った。大阪、新潟、長野でリーグ戦が行われていたのだ。約2カ月の間、各地の試合を見て野球の楽しさを改めて感じた。

高校野球のリーグ戦そのものは各地で行われている。練習試合にメリハリをつけるため、数校が集まって総当たり戦をするのは、昔から見られた。しかし、筆者が追いかけたリーグ戦は、それらとは一線を画していた。

選手全員が出場、球数制限も導入

リーグ戦の名はLiga Futura(リーガ・フトゥーラ)。スペイン語で「未来のリーグ」。リーグ戦に加えて、原則としてベンチウォーマーはなし、全員が試合に出なければならない。さらに、球数制限を導入し、変化球の使用も制限される。送りバントの回数も制限される。昨年から、使用するバットはBBCOR仕様の低反発金属バットか、木製バット、竹バットに限定された。

野球本来の「打つ、投げる、走る」の原点に戻るとともに、選手に「野球をする楽しみ」を体験させることを重視しているのだ。

参加校
大阪:府立-花園高校、高津高校、香里丘高校、門真なみはや高校、園芸高校、みどり清朋高校、旭高校、私学-早稲田摂陵高校、大阪学芸高校、追手門学院高校、関西大倉高校の11校。香里丘はAB2チームで参戦。みどり清朋と園芸は連合チーム。
新潟:県立-新潟東高校、新潟北高校、加茂農林高校、新潟市立-万代高校、私学-新潟明訓高校、東京学館新潟高校、新潟第一高校の7校。北越はSAの2チーム。加茂農林と万代は連合チーム。
長野:AB2組に別れそれぞれ4校。A組は公立-長野吉田高校、上田千曲高校、小諸高校に私学-佐久長聖高校。B組は公立-長野工業高校、田川高校、飯田風越高校、塩尻志学館。

それぞれの学校のグラウンドを会場に、土曜・日曜を中心に試合をする。ダブルヘッダーが原則。各リーグともに勝ち点制で順位を競う。大阪と長野はリーグ戦の後、決勝トーナメントを行う。

「このリーグの良さは『取り組みに明確な目的』があることですね。ただ単に実戦経験を積むだけじゃなく、こういうふうに育ってほしい、指導者にもこういうふうに指導してほしいという明確な目的がある。だから指導者にも子どもたちにもメリットがあると思います」

参加校の大阪学芸高校の小笹拓監督はこう話す。