金子綾 年齢を重ねたからこそ楽しめる服もあるというスタイリストの金子綾さん(撮影:梅谷秀司)

仕事において責任感が増すだけでなく、家事・育児などプライベートでも時間に追われることの多い30代以降——だんだんと自分のための時間を作ることができなくなり、「おしゃれ」から遠ざかってしまったという人も多いのではないか。

そんな人に、トレンドを追いかけるおしゃれではなく、「自分の印象をよく見せる服選び」をおすすめするのが女性誌などで活躍するスタイリストの金子綾さんだ。

ベーシックな服を中心とした女性らしいコーディネートで高い支持を得ている金子さんに、30〜50代の働く女性の服選び、手早くおしゃれを叶える、また自分らしい服を見つけるセンスの磨き方について聞いた。

シンプルだけどサマになる「一点映え」する服

——仕事に家事、育児と多忙な毎日を送られている金子さんは、現在はどんな視点で服を選んでいますか?

私は2人目を産んでから、シンプルだけど「ぱっと一枚着るだけでサマになる」服を選ぶようになりました。

例えば、丸みのあるコクーンシルエットだったり、袖にボリュームがあったり、「ちょっとオーバーかな?」と思うくらいフォルムがしっかりと出るもの。いわば「映える服」ですね。

これなら何も考えずに、着るだけでコーディネートが完成するので、とっても楽です。