スターフライヤーの羽田空港発着ターミナルが「第1」に統一されます。これまで行き先でターミナルを使い分けるというユニークな羽田の使い方をしていた同社。なぜ生じ、またなぜ今回統一に至ったのかを聞きました。

ターミナルを行き先で使い分け…そもそもなぜ?

 北九州空港を拠点にする航空会社、スターフライヤーが2020年10月25日(日)から、羽田〜関西線、山口宇部線の羽田空港での発着ターミナルを第2から第1に変更します。これにより同社の羽田の使用ターミナルが「第1」に集約されます。

 スターフライヤーはこれまで、羽田空港ではほかの航空会社と異なった使い方をしていました。羽田空港は国内線の発着するターミナルがふたつあり、基本的に航空会社ごとにいずれかへ振り分けられていますが、スターフライヤーのみが行き先によって両方を併用していました。北九州行き、福岡行きは第1、関西行き、山口宇部行きは第2といった具合です。

 同社によると、これは利用者の利便性向上のためとのこと。広報担当は、ターミナルを複数使い分けることで「沖止め」を減らせるといいます。

 沖止めとは、搭乗や降機の際、ターミナルと飛行機の間を搭乗橋で直接つなぐ形ではなく、ターミナルとスポット(駐機場)の間をバスで行き来する形を指します。沖止めは搭乗客の移動の距離や時間が増える傾向もあり、利用者の負担につながるケースもあります。

 このようにスターフライヤーは、羽田でふたつのターミナルを使ってきましたが、どのような経緯で集約することにしたのでしょうか。

スターフライヤー 羽田T1に統一の経緯とは

 スターフライヤーによると、かつて羽田の発着ターミナルは第1のみであり、複数ターミナルの運用になったのは2008(平成20)年に羽田〜関西線でANA(全日空)とのコードシェア(共同運航)を始めたときからとのこと。

 10年以上続いてきた羽田空港の「第1・第2」運用を「第1」に集約するきっかけになったのは、2020年3月29日の第2ターミナル国際線エリアの供用開始といいます。

 この影響で普段発着しているスポットの一部が、国際線と時間ごとに使い分ける共用スポットとなり、羽田空港では国内線のみの同社が使える機会が一部時間で減ってしまったとのこと。

 一方、第1ターミナルでは南側にある3番スポットが使用できるように。このことから多くの便が搭乗橋からの乗り降りとなりつつも、発着ターミナルを集約することでより利便性を上げることができるといいます。

 なお、2020年10月の集約以降、羽田空港でのスターフライヤー便のチェックインカウンターは、現行と同じく、第1ターミナル南側に統一されるとのことです。