いろいろ情報がごった返していましたが……

 三菱重工業は2020年10月30日(金)、2021年度から2023年度までの3か年の「中期経営計画(2021事業計画)」を策定したと発表。このなかには、傘下の三菱航空機が実用化に向け開発を進めている「スペースジェット」(旧MRJ)の今後についても記載されています。

「スペースジェット」(旧MRJ)は2015(平成27)年に初飛行した旅客機です。当初の計画では、2013(平成25)年に航空会社への納入を予定していましたが、これが6回延期され現在も開発が続いています。そのようななか、新型コロナウイルス感染拡大により航空需要が減退したことなどで、共同通信などが2020年10月22日付で「事業凍結」を報じるなど、その動向が注目されていました。

 三菱重工の事業計画によると、スペースジェット開発は開発状況と市場環境を踏まえ、一旦立ち止まるものの、実用化に必要な「型式証明」の文書作成プロセスは継続するとのこと。3年あたりの開発費(キャッシュアウト)は、従来の計画の約20分の1となる200億まで削減します。また、将来的には開発を再開する方針で、それまで事業環境の整備に取り組むとしています。

 また、同社が手掛けるボンバルディアCRJシリーズの航空機整備(MRO)事業は、新規旅客機事業より早く需要が回復するとも。このため、MRO事業を強化することで、ノウハウや基盤をスペースジェット事業と共有していくとのことです。