「横浜最強説」が立っているようです。

コロナ禍で順位は変化?

 リクルート住まいカンパニーが2021年3月8日(月)、「SUUMO 住みたい街ランキング2021 関東版」を発表しました。

 2010(平成22)年から毎年発表されているこの調査結果、総合ランキングの「住みたい街」は、駅名で発表されています。数年前までは「恵比寿」や「吉祥寺」が1位に輝くことが多かったのですが、2018年版で「横浜」がトップになり、それまでベスト10圏外だった「大宮」「浦和」が躍進しました。

 そしてコロナ禍を経て発表された2021年版のランキングは次の通りです。駅名、代表的な路線、得点の順で記載します。

●総合ランキング
・1位:横浜、JR東海道本線、1163点(前年1位)
・2位:恵比寿、JR山手線、758点(前年2位)
・3位:吉祥寺、JR中央線、736点(前年3位)
・4位:大宮、JR京浜東北線、664点(前年4位)
・5位:目黒、JR山手線、529点(前年5位)
・6位:品川、JR山手線、499点(前年6位)
・7位:新宿、JR山手線、487点(前年7位)
・8位:浦和、JR京浜東北線、465点(前年10位)
・9位:池袋、JR山手線、457点(前年8位)
・10位:中目黒、東急東横線、432点(前年9位)
・11位:渋谷、JR山手線、376点(前年11位)
・12位:鎌倉、JR横須賀線、366点(前年13位)
・13位:東京、JR山手線、359点(前年12位)
・14位:武蔵小杉、東急東横線、333点(前年20位)
・15位:さいたま新都心、JR京浜東北線、316点(前年19位)
・16位:表参道、東京メトロ銀座線、303点(前年15位)
・17位:自由が丘、東急東横線、302点(前年16位)
・18位:中野、JR中央線、296点(前年14位)
・19位:舞浜、JR京葉線、279点(前年36位)
・20位:桜木町、JR京浜東北線、273点(前年32位)

 1位は4年連続で「横浜」という結果に。トップ10駅の顔ぶれは、若干の順位変動はあるものの、大きくは変わりませんでした。

「スーモ」の池本洋一編集長によると、1位の「横浜」は全ての年代、全てのライフステージで1位。他の都県からも得票が高かっただけでなく、桜木町やみなとみらいといった駅も過去最高を記録したそうです。

やはり大躍進していた「埼玉県勢」

 池本編集長によると「横浜駅西口は再開発がひと段落し、みなとみらいエリアは遊ぶ、住む、働く、安心(行政)が揃っています」とのこと。コロナ禍により、「理想の街」に求めることの意識も変化しており、医療の充実や、一回の外出で複数の用事を済ませられるといったことのウェートが高まっているそう。そうしたなか、横浜周辺はほぼ全ての機能を備えていることが、ランキングを押し上げたと分析しています。

 とはいえ、これら上位駅は総じて得点を落としているといい、コロナ禍によりランキングは大きく変化しているそうです。池本編集長は今年の特徴として「埼玉県勢の大躍進」を挙げます。

「夫婦だけ」の回答を集めると、浦和は2位、大宮は3位に躍進するほか、「夫婦+子供」のファミリーでも浦和と大宮は上位だそうです。コロナ禍で「住みたい街が変わった」と答えた方は全体の3割だそうですが、それは埼玉の人が最も多くなっているのだとか。

 池本編集長はこの背景を、「東京に投票していた埼玉県民が、埼玉県内の駅に投票するようになったのでは」と分析しているそうです。

「個性的な店が多い、住民がその町を好きそう、不動産の資産価値が高そう……など、おおむね東京に求める事柄が『埼玉にある』と見直されている」と池本編集長は話します。とりわけ、さいたま市の「市民満足度」は、2020年度の過去最高の86%に達しているとのこと。また、和光市や所沢といった駅も注目が集まっているそうです。

 なお、調査は2020年12月から2021年1月に、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県在住の20歳から49歳までの男女を対象に、インターネットを通じて実施。有効回答数は7000でした。