AT車「N」レンジの使いみちとは? 「N」+パーキングブレーキで信号待ちは危険?

AT車「N」レンジの使いみちとは? 「N」+パーキングブレーキで信号待ちは危険?

AT(オートマ)車のトランスミッションには多くの場合、「P」「R」「N」「D」などのレンジがありますが、このうち「N」レンジはあまり使われません。そもそもなぜ「N」レンジが設けられているのでしょうか。

MT車では頻繁に使うも、AT車では…

 AT(オートマ)車のトランスミッションには「P」「R」「N」「D」などのレンジがあります。それぞれ「パーキング」「リバース」「ニュートラル」「ドライブ」を意味し、駐車やバック、前進など状況に応じて切り替えます。

「ニュートラル」すなわち「N」レンジでは、ギアがかみ合うことなく、エンジンの動力が車輪に伝わらない状態になります。MT(マニュアル)車では、駐停車の際などに頻繁に使うレンジですが、AT車には多くの場合「P」レンジがあるため、あまり使わないかもしれません。

 そもそもAT車の「N」はいつ使うのでしょうか。フジドライビングスクール(東京都世田谷区)の田中さんに、教習においてどのように教えているのか聞きました。

ーー「N」レンジはどのようなときに使うのでしょうか?

 基本的に「使わない」と教えています。クルマが壊れたときに押してもらったり、けん引されたりする場合に「N」レンジに入れますが、それも多くの場合は業者さんがやりますので、問われない限りあえて意味や用途を説明することもありません。そもそもは、前進の「D」レンジから後退の「R」レンジへいきなりシフトした際にミッションへのダメージを防ぐ意味で、あいだに中立状態の「N」レンジを挟んでいるのです。

「P」と「N」では何が違うのか?

――そもそも「P」レンジはAT車にしか見られませんが、「N」レンジとは何が違うのでしょうか?

「P」レンジはギアボックス内のシャフト(駆動軸)をロックする役割があります。MT車は駐車時にギアを1速または「R」に入れればギアがロックされますが、AT車においては「P」レンジがその役割を果たします。「N」レンジで停車している場合、クルマは少しの傾斜でも動いてしまいます。

――「N」レンジでパーキングブレーキを使用した状態とは異なるのでしょうか?

 それは、パーキングブレーキで後輪だけを止めている状態です。パーキングブレーキは非常に軽いもので、仮に走行中に使った場合、せいぜい20km/h程度までしか止められませんので、何かのはずみで坂道を転がっていくことも考えられます。「P」レンジでギアをロックしたうえで、パーキングブレーキを使って駐車してください。

※ ※ ※

 信号待ちでブレーキペダルを踏み続けるのがおっくうで、「N」レンジにしてパーキングブレーキを使用する、というケースついても田中さんは、「フットブレーキは、エンジン作動中にはより強力にクルマを止めるので、誤作動を防ぐ観点からも、ブレーキペダルを踏み続けていたほうがより安全」だといいます。

 ちなみに、パーキングブレーキを過信するのも、重大な事故につながりかねないそうです。たとえば、「少しのあいだだから、と思って『D』レンジのままパーキングブレーキを使ってクルマを停め、近くの自動販売機にジュースを買いに行くなどしているうちにクルマが動いてしまい、前のクルマに追突したり、踏切に進入してしまったりする例も見られます」(田中さん)といいます。

【写真】「P」レンジはどこ? 「プリウス」のシフトレバー

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