航空定期便、世界最長/最短路線はどこ? 時間にして17時間越えから1分未満まで!

航空定期便、世界最長/最短路線はどこ? 時間にして17時間越えから1分未満まで!

地球一周の距離は約4万kmで、その半分の約2万kmの距離を飛べば世界中のどの場所にもノンストップで行けることになりますが、では2017年12月現在、最も長距離の航空定期便はどれくらいの長さになるのでしょうか。逆に最も短い路線はどの程度なのでしょうか。

時間と距離で変わる

 航空機の発展によって、いままでは経由便でしか行けなかった都市にノンストップで行けるようになりました。かつてJAL初の国際線として就航した東京〜サンフランシスコ便は、プロペラ機のDC-6Bでウェーキ、ホノルルを経由し到着までの所要時間は31時間でした。ところがいまではわずか9時間で到着します。

 近年、1万5000km以上の航続距離を持つ旅客機が登場し、それにともなって次々と長距離路線が誕生しましたが、どれくらいの距離があるのでしょうか。

 世界最長の国際旅客定期便は、2017年2月にカタール航空が就航させたドーハ(カタール)〜オークランド(ニュージーランド)便で、飛行距離は1万4535km(9034マイル)、搭乗時間は実に17時間30分です。それまでの記録はエミレーツ航空(アラブ首長国連邦)が2016年3月に運航を開始したドバイ(アラブ首長国連邦)〜オークランド便の約1万4117km(8824マイル)でした。

 目的地は同じでもルートによって世界最長となる路線もあります。エア・インディア(インド)のデリー〜サンフランシスコ便は、元々ヨーロッパの上空を通過する西回りルートで運行されており、距離は1万3595km(8447マイル)でしたが、2016年10月にあえて1000マイル以上も距離が長い中国と日本の上空を通過する東回りルートに変更しました。これは偏西風を利用することで、飛行距離が伸びても従来のフライトから2時間以上の時間短縮をすることが可能だからです。これにより往路が1万5140km(9408マイル)と距離において世界最長の路線となっています。復路は従来通り北極圏を通る北回りのルートで運行されています。

 両路線とも使用機材は、世界最長の航続距離を誇るボーイング777-200LRを使用しています。ボーイングでは「ワールドライナー(Worldliner)」と呼ばれており、航続距離は最大で1万7446 kmとなっています。

飛行時間1分未満? 世界最短路線

 世界最短の国際旅客定期便は、オーストリアの航空会社ピーポーズ・ヴィエナラインのザンクト・ガレン アルテンライン(スイス)〜フリードリヒスハーフェン(ドイツ)便。2空港間の距離は21km(13マイル)で、所要時間はわずか7分ですが、ジェット機のエンブラエル170で運行されています。

 一方、世界最短の国内旅客定期便はスコットランドの航空会社ローガンエアが運行する、ウェストレー〜パパ・ウェストレー便で、グレートブリテン島の北東に位置するオークニー諸島の島々を結ぶ公共サービスの一環として運行されている路線です。その路線の距離はなんと2.7km(1.7マイル)。運賃は17ポンド(約2600円)で、フライト時間は2分です。風向きによっては1分を切るといい、最短記録は53秒となっています。

 旅客定期便のなかには、海洋に点在する島々を経由しながら、目的地を目指す「アイランドホッピング便」と呼ばれる航空路線があります。かつて航続距離が短い飛行機しか無い時代、カリブ海や太平洋ではポピュラーな路線で、JALの東京〜サンフランシスコ便も同様でした。

 現在、このアイランドホッピング便でふたつの国と5つの島を経由する便があります。ユナイテッド航空(アメリカ)のグアム〜ホノルル便は、週3便がグアム〜チューク(ミクロネシア)〜ポンペイ(ミクロネシア)〜コスラエ(ミクロネシア)〜クェゼリン(マーシャル諸島)〜マジュロ(マーシャル諸島)〜ホノルルというルートで運行されており、この便は「アイランドホッパー」と呼ばれています。軍事施設のあるクェゼリン以外は、空港に降りることが可能です。2018年1月21日からグアム〜チューク〜ポンペイ〜マジュロ〜ホノルルのルートが増便される予定となっています。

日本国内の最長/最短路線は?

 日本国内に目を向けると、その最長旅客定期便は、ANAの新千歳〜那覇便です。所要時間は千歳発で3時間45分、那覇発で3時間15分となっており、機材はボーイング737-800が使用されています。以前はスカイマークが同路線を期間限定で運行していましたが、現在はANAのみとなっています。

 一方の最短旅客定期便は、琉球エアーコミューターが運行する、南大東〜北大東便で13kmの距離を15分で結んでいます。機材はボンバルディアDHC8-Q400CCで、同社が世界で初めて導入したコンビ型の機体を使用しています。

 今後、就航が予定されている長距離路線ですが、シンガポール航空のシンガポール〜ニューヨーク便が2018年に就航予定です。その距離は1万5335km(9529マイル)、フライト時間は18時間50分で、この便が就航すると世界最長路線となります。使用機材はエアバスA350-900の長距離型ULRとなっています。

 またカンタス航空(オーストラリア)は、2020年までにシドニー〜ロンドン間の直行便就航を目指しており、エアバスとA350-900ULRの性能向上を協議していると報じられています。この路線が実現すれば1万7000km(1万0563マイル)の距離を20時間かけて飛ぶことになります。

 これからも路線の距離は、どんどん伸び続けていくでしょう。ですが20時間もエコノミーに座り続けるのは辛そうに思えます。長時間座っても疲れないエコノミー用シートの開発にも期待したいですね。

【地図】日本最短路線は南北大東島を結ぶ13km


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