梅雨の時期、「どうせ降るから」と洗車を怠っていると、後で面倒なことになりかねません。雨の前後で、洗車のタイミングはどう考えるべきなのでしょうか。気を付けるべきはむしろ、晴れの日です。

「雨降るから洗車しなくていい」は禁物!

 しばしば雨が降る時期は、いつ洗車しようか迷ってしまうかもしれません。「どうせ降るからいいや」と考える人も多いことでしょう。

 しかし、洗車に関する技能や知識などについての資格「洗車ソムリエ」の検定試験を行う日本洗車ソムリエ協会によると、その考えは間違いだといいます。むしろ、「明日降るから洗車しておく」のがよいとのこと。

「クルマには、大気中の砂や鉄、PM2.5などの微細な物質が付着します。これが雨により泥ダンゴのようになり、乾いてから落とすときに、クルマが傷つきやすくなるのです」(日本洗車ソムリエ協会)

 また、下回りの泥はねが残っていてクルマを走らせれば、雨のなかでさらに泥ハネもつき、固まれば落ちにくくなるとのこと。その前に少しでも落としておくことで、蓄積しにくくなるといいます。カー用品店「オートバックス」を展開するオートバックスセブンもまた、雨が多い時期でも、こまめに洗車することが、塗装を長持ちさせる秘訣だと話します。

 では、雨のなかでも洗車をすべきかといえば、これもよいとは言えないようです。日本洗車ソムリエ協会によると、「雨は酸性、洗剤はアルカリ性ですから、中和されてしまい、排気ガスなどに由来する油分が落ちにくくなります」とのこと。

 一方で、洗車後に雨が降ってしまうということもあるでしょう。オートバックスセブンによると、「洗車をすると雨が降る」という言葉もあるといい 、せっかく洗車したのに……とアンラッキーに思う向きもあるそうです。

一番ダメなのは「晴れの日」 ちょっとの雨のあとも注意

 洗車後の雨について日本洗車ソムリエ協会は、降る時間の長さや降り方にもよるものの、そこまで悲観することではないといいます。

「洗車によってボディの表面はきれいになっていますし、そもそも雨水自体は、ボディにそれほど悪影響のあるものではありません。降り始めの雨は大気中の汚れを多く含んでいるものの、30分も降り続ければ、その雨水はカルキの多い水道水よりも、クルマには優しいといえるでしょう」(日本洗車ソムリエ協会)

 ただし気を付けるべきは、「ちょっと降ってから晴れる」ようなケースとのこと。雨水に含まれた大気中の汚れが固まりやすくなるといいます。そして、暑いカンカン照りの日こそ、洗車をするうえでは最悪だと、日本洗車ソムリエ協会もオートバックスセブンも口を揃えました。

「天気のよい夏の日は乾きが早いので、洗車後の拭き上げ途中で水が乾き、水道水に含まれるカルキ分が固まってシミになりやすいのです。そればかりでなく、直射日光が水滴を通り、レンズ効果で高温になり、塗装を傷めることもあります。雨の日よりもよっぽど洗車に向きません」(オートバックスセブン)

 晴天下では日陰で洗車をするか、なるべく曇りの日にすべきとのことです。

 ちなみに、雨の多い時期の洗車は、コーティング剤にも注意が必要です。オートバックスセブンによると、施工してすぐボディに定着して効果を発揮するものもあれば、24時間ほどして定着するものもあり、そのあいだに雨が降って台無しになってしまうケースもあるとのこと。日本洗車ソムリエ協会は、「時間をかけて定着するものほど効果が長持ちしますので、しっかりしたコーティングをしたい場合は、天気を見計らう必要があります」と話します。