FDA・フジドリームエアラインズが運航する出雲空港と名古屋小牧、中部などを結ぶ路線の利用が低迷していることを受けて、島根県は、ツアー商品への補助などの利用促進策を前倒しして実施することを決めました。

島根県によると、FDAが運航する各路線の4月の利用率は、出雲ー名古屋小牧便が62.1%と去年の同じ時期に比べ、6.9ポイント減少、また、静岡便が40.1%と去年の同じ時期に比べ30ポイント以上減少したほか、2024年3月に就航した新路線・出雲ー中部便は56.1%に留まりました。
名古屋小牧便は、新路線・中部便開設の影響で減少したと見られる一方、県は、静岡便の減少について、運行再開後、ダイヤが変わり、静岡発が午後2時台になったことで観光などでの利便性が下がったことが要因だと分析しています。
県は、夏ダイヤ期間中の利用を促すため、冬場に予定していた利用促進策を前倒しして実施することを決め、往復で最大1万円をキャッシュバックするキャンペーンを中部便で6月まで延長、当初、12月からの実施を計画していた静岡便では6月から実施します。
さらに、出雲発着のFDA路線を使ったツアー商品を対象に参加者1人につき片道3000円を支援する事業を、当初の12月から7月に前倒しして実施する方針です。
県は事業費として2700万円余りを計上、路線維持の目安とされる搭乗率7割を目指すことにしています。