(株)アイ・ティ・オージャパン(TSR企業コード:570528771、法人番号:2120001126937、大阪市北区豊崎3−15−10、設立1974(昭和49)年6月、資本金8000万円、代表取締役会長:伊藤裕教氏)は5月7日、事業を停止し、事後を四宮章夫弁護士(コスモス法律事務所、同市中央区北浜3−2−25、電話06−6210−5430)に一任した。今後は、在庫などの処分を実施し私的整理の方向で処理を進める方針。
 負債総額は約19億6000万円(2020年4月末時点)。

   1973年10月に創業した紳士服の卸売業者。創業当初は紳士用品の縫製加工を主力としていたが、法人化に伴い紳士用カジュアルシャツ、セーター、ズボン、コートなどの卸売を中心とする業態へ転換。「GEEGELLAN」「VAGIIE」「Barassi MILANO」「B−BLACK」などの自社ブランドを展開するほか、インポートブランド「SWEET YEARS」や小物雑貨などを取扱っていた。
 全国の百貨店や紳士服専門店などへ商品を納入するほか、展示会や地方百貨店での出店販売も行い、ピーク時の1991年7月期には売上高37億2505万円を計上。しかし、その後は同業他社との競合激化に加え、販売先の一部が後継者問題で廃業するなどし、2012年7月期には売上高が20億円を割り込んでいた。
 打開策として、百貨店の売場拡張や展示会を含め営業活動に注力し、2019年7月期には売上高が8期ぶりに20億円台に回復。しかし、近年は暖冬による冬物販売が落ち込んだことに加え、2020年に入ってからは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、月商が3月は前年比70%減、4月は90%減と非常に厳しい状況に陥っていた。

 運転資金の調達を含め資金繰りを検討していたが、4月半ばに代表取締役会長が死亡。事後を役員間で話し合ったものの、先行きの見通しが厳しいと判断し、今回の措置となった。