安定的な皇位継承を巡り、衆参両院の正副議長のもと与野党での議論が始まりました。17日の初会合では皇族数を確保するための方策などについて、各会派が考え方を表明しました。

 政府の有識者会議は2022年1月に皇族の数を確保するため、皇族女子を結婚後も皇室に残す案と旧皇族の男系男子を養子縁組で皇籍に復帰させる案の2案などを盛り込んだ報告書を国会に提出しています。

 17日の会議では、この報告書を踏まえ、各会派がまとめた意見が表明されました。

 「国民の理解」や「皇族の方々の思いを踏まえることが重要」だといった意見が出たということです。

 今後は毎週木曜日に会議を開き、来週は女性皇族が結婚後も皇室に残る案を中心に議論するということです。

 額賀衆議院議長は「立法府の総意の取りまとめに向けた第一歩だ」としたうえで、「可能な限り今の国会での取りまとめを目標に力を尽くす」との考えを示しました。