長年若者文化の発信拠点として親しまれてきた「天神ビブレ」が11日、最後の営業日を迎えました。

あと2時間あまりで44年の歴史に幕を下ろすことになるんですが、朝から大勢の人たちが訪れ閉店を惜しんでいます。

「大変お待たせしました」

【記者】
「午前10時を回りました。今日が最後の営業となる天神ビブレ。お客さんたちが続々と中に入ってきます」

天神の若者文化の発信拠点として福岡を盛り上げてきた、天神ビブレ。

再開発事業「天神ビッグバン」に伴い、まもなく44年の歴史に幕を下ろします。

天神ビブレはもともと1976年に、総合スーパー「ニチイ天神店」を核テナントにオープン。

同じ年には天神コアや天神地下街など、周辺で商業施設の開業が相次ぎ「第一次天神流通戦争」とも言われました。

地下一階にある天心堂薬局、ビブレの開業当初から営業してきた店の一つで、店主の小栗延子さんはこの店で長い時間を過ごしてきました。

【天心堂薬局・小栗延子さん】
「なんかあっという間と言ったらあれですけど、スタッフの息子さんがちょうど生まれた年で昨日来て、僕44歳ですって言われて、こんな年月かと思って改めてびっくりした」

こちらは1966年に撮影されたという写真。

天心堂薬局は元々、現在、天神ビブレが建っている場所にあった因幡町商店街で創業しました。

店には44年前の開業当時に配られたというチラシも残っていました。

【天心堂薬局・小栗延子さん】
「今見てもすごいファッションだし、新しいビルができて」

「このような立派なビルで営業できて、わくわくしました」

ビブレ閉館後も店を近くのビルに移転させて営業を続ける予定で、小栗さんはこれからも天神の変化を見守り続けます。

【天心堂薬局・小栗延子さん】
「寂しくもありますけど生まれ変わるのを期待しています」

「この地に新しいビルができて活気づくのを楽しみに、そこまで元気にいたい」

半世紀近くにわたり営業を続けてきた天神ビブレ、別れを惜しむ人の中には11日のために長崎から来た人もー

【長崎から来た人】
「いとこが福岡にいて、小さい頃からよく来ていた。もう終わりになるっていうことで来た」

「子どもが小さい頃、週末のたびにここに来たいここに来たいって言って、ここに来て買い物してご飯食べて帰るのが家族の楽しみ」

「この子が子どもができたときに家族で来て楽しめる、若い人も楽しめるんだけども、いろいろな年齢層の人たちが楽しめる場所ができたらいい」

多くの人たちにとって思い出の場所にもなっていた天神ビブレの跡地には、2024年に新しいビルが建設される予定です。