全国最大のホテルグル−プ「アパホテル」が博多駅周辺に新たにオープンするなど、福岡市内では今もホテルの建設ラッシュが続いています。

ホテル業界の競争が激しくなるなか、キーワードになってくるのが「差別化」です。

宿泊客のニーズにあわせて誕生した、ユニークなホテルを取材しました。

最初に向かったのは、2019年7月、福岡市の中洲に誕生したザ・ライブリー博多福岡。

早速、中へ入ってみると…

【リポーター】
「すごい、めちゃくちゃお洒落。デジタルアート、照明などがすごい」

きらめく照明。

そして、壁面に組み込まれたデジタルアートなどデザイン性に優れたエントランス。

5、6人が一度に泊まれる部屋などを提供していますが、珍しいのはそれだけではないんです。

【ザ・ライブリー博多福岡 亀井暁さん】
「ホテルの中にもう一つのブランドのホテルが入っている。ホテルインホテルという新しいシステムを導入している」

実は、こちらのホテル、10階建てのうちワンフロアだけ別のカプセルホテルが入っているんです。

ホテルの中にホテル。

この狙いとは?

【ザ・ライブリー博多福岡 亀井暁さん】
「シンプルに泊まるだけとか、部屋でゆっくりされるだけとか、いろんな過ごし方をするお客様がいるなと思って、そういったニーズを一つの館で叶えるため」

寝室に用意されているのは、セミダブルサイズの清潔感のあるベッド。

これまでのカプセルホテルの概念を覆すような空間です。

また特徴的なのが、チェックイン時に渡される携帯端末で、部屋のすべての操作が出来ること。

【ザ・ライブリー博多福岡 亀井暁さん】
「カプセルホテルって他の部屋と繋がっているので、音がするのがよくない、スマートフォン操作だと音がしない」

そのため目覚ましをセットすると、まず照明が点灯。

次にベッドが徐々に起き上がり、アラームなしで起こしてくれるんです。

共有スペースは巨大なリビングというイメージのもと、ソファーやテーブル・イスといったインテリアが配置されていて、宿泊客がゆっくりとくつろげる空間作りを心がけているといいます。

実際に感想を聞いてみると…

【外国人客】
「すごく素晴らしい考え、多少部屋は狭く感じるがリーズナブルに滞在できるし、共有スペースがゆったり使えるのですごくいい」

Q実際に利用してみてどう?

「すごく快適で、他の旅行者と触れ合える機会があるのがすごくいい」

【日本人客】
「外国人がホテルの中で交流している感じが素敵に感じた」

カプセルホテルには、共用のシャワールームのほか、女性専用の宿泊スペースも完備されています。

低価格なので少し飲み過ぎた夜などは気軽に使えそうです。

【ザ・ライブリー博多福岡 亀井暁さん】
「一般的なホテルの概念からは大きく外れたい、これからも新しいことを仕掛けていくと思うし、普通のホテルじゃないと言われるのが一番嬉しい」

続いてやってきたのは、博多区の住吉。

実はこの辺りの住宅街に、新しいホテルが出来たんですが…

【リポーター】
「ホテルほんとにある?なんかおしゃれな壁があるけど、これ?実はこの一軒家が目的のホテル」

この日は、中学校時代の同級生という5人組が愛知県から訪れ、こちらのホテルを予約していました。

Qこのホテルを選んだ理由は?

【旅行客】
「旅行サイトから探してみんなで決めた、せっかくの旅行なので、部屋でも楽しめるところがいいなと」

一軒家のようなホテル…いったい中はどうなっているのでしょうか。

【旅行客】
「すげー!お邪魔します」

他人の家のような感覚のためか、つい「お邪魔します」という言葉が。

【旅行客】
「これは興奮する!」

広々とした空間で最大10人が一度に泊まることができます。

そして印象的なのが、このアート作品。

木工用の接着剤を使った現代アート作家として知られる、福岡市出身の冨永ボンドさんの作品を取り入れたんです。

この住居型ホテルは、何人で泊まっても一泊の価格は同じ。

複数の家族同士での利用もあるそうです。

【旅行客】
「食器まであるの?鍋できるわ!もつ鍋!」

Qこういったホテルを初めて見たけど、今増えてる?

【リクリエ 徳永遼太さん】
「賃貸物件のような雰囲気だけど、ホテルというのは結構今増えている」

Qなぜこういったホテルを作ろうと思ったのか?

【リクリエ 徳永遼太さん】
「従来のホテルと比較してみると、リビングスペースが広く取れる、ゆっくり座れる場所がある。海外の方には自分が作ったものしか食べない、という人が多いので、そういった方がキッチンを使う目的で宿泊されるのもよくある」

洗濯機も完備されているので長期滞在も可能。

利用客の様々なニーズにあわせ、ホテルの多様化が進んでいます。