東京オリンピック、パラリンピックの延期が現実味を帯びてきました。

世界のアスリートの事前キャンプに向けて受け入れ準備を進める福岡の自治体や、大役を任された聖火ランナーの間には戸惑いが広がっています。

5人の子供を軽々と持ち上げるブルガリアの柔道選手。

オリンピックの事前キャンプ地となっている宗像市でのひとコマです。

東京の舞台で戦う世界のアスリートが再び福岡にやってくるのは一体、いつになるんでしょうか?

【記者】
「選手が訪れる予定の田川市の総合体育館です。こちらでは、選手を受け入れる準備が着々と進んでいて、現場からは困惑の声があがっています。」

田川市ではドイツとベラルーシの2か国が、パラリンピックに向けて「車いすフェンシング」の事前キャンプを予定しています。

【田川市 経営企画課 平塚幸雄さん】
「早めに方針が決まればこちらも動きがとれるかなと思っているので・・・」

「延期になった場合も、できれば田川市にきてほしいので、引き続き交渉をしていく」

2019年と2018年には選手団が視察に訪れ、練習試合も行われるなど、両国と交流を深めてきた田川市。

事前キャンプに向けておよそ3億円をかけて体育館に冷暖房を完備したほか、ロビーの段差をなくしエレベーターを新設するなど選手団を迎える準備を着々と進めています。

【平塚幸雄さん】
「ここにトレーラーハウスという宿泊施設が」

体育館の駐車場だった場所も受け入れに活用します。

総額およそ9000万円をかけて、体が不自由な選手たちが寝泊りするためのバリアフリーのトレーラーハウスを作り、近く設置する予定です。

【平塚幸雄さん】
「来年・再来年にずれるとその間の活用はどうなのかという議論も出てくる」

「万全の体制で受け入れをしたいと職員一同一丸となって取り組んできたので、少しショックを受けた」

さらに、影響を懸念しているのは自治体だけではありません。

地元のスポーツ振興に長年、携わってきた木村明彦さんは聖火ランナーの大役を務める予定ですが…

【聖火ランナーに選定 木村明彦さん】
「せっかく選んでいただいたので現状がどうなるのかなと・・・」

大会組織委員会は、延期を巡る判断が出るまでトーチを使った聖火リレーは行わない方針を固めています。

【木村明彦さん】
「当然走りたいですよね。ぜひとも走らせて頂けるなら延期になって来年・再来年でもチャンスがあればぜひとも走りたい」

北京オリンピックソフトボール競技の金メダリスト、藤本索子さんも聖火ランナーの1人です。

【聖火ランナーに選定 藤本索子さん】
「今世界中でコロナがとても大流行しているのでそちらの終息が先だというところは認識しています」

「やると言われればやりますし、やらないとと言われればまた全力でいろんな形で貢献できたらいいなと思って応援します」

大会組織委員会は24日夜、今後、聖火リレーをどのような形で実施するのか方針を明らかにします。

延期の公算が高まるオリンピック・パラリンピックともども、多くの国民が納得できる方針が示されるのかが注目されています。