消費税アップとともに始まったキャッシュレス決済のポイント還元制度が、6月末で終わります。

キャッシュレス化を進めるという国の目的は、達成されたのでしょうか、福岡の現場を取材しました。

【街の人】
「現金は持ってるんですけど使えるところではキャッシュレスですね」

「ぼくたちこんな軽装でしょ、そんな場合はキャッシュレスがあったほうがいいでしょ、大きな財布を持たなくていいから」

「うまく使っていけたらな〜とは思いますけど、なかなかできずにいますね」

国が推進するキャッシュレス決済。

2019年10月の消費税増税にあわせてスタートしたのが、「ポイント還元制度」です。

クレジットカードや電子マネーで支払うと決済額の最大5パーセントがポイント還元されるこの制度が、いよいよ6月末で終わります。

【記者】
「福岡市の唐人町商店街です。店頭にはポイントの還元をPRする赤いポスターが目立っていますが、効果はあったのでしょうか?」

商店街の一角にある精肉店。

2019年、QRコード決済を導入しました。

今は客の3割ほどがキャッシュレスを選ぶといいます。

それを後押しする形となったのが、新型コロナの感染拡大です。

【深堀精肉店・深堀実店長】
「小銭とか扱いたくないんでカードを使うという方がちょっと増えたということで、ペイペイが極端に増えた」

少しでも感染リスクを減らそうと、現金ではなくキャッシュレスを選ぶ客が目立つといいます。

「使い慣れたら便利になったということを言っている人は多い」

「還元制度が終わったらうちではサービス券を出そうかなと」

ポイント還元に代わるアイデアは、商品が2〜3割安くなる割引券。

7月から買い物客に配り、客足の落ち込みをカバーする考えです。

一方、同じ商店街にある薬局ではこんな動きが…。

【つるや薬品・副島希見子店長】
「今月で終わるからちょっと余分に買っておこうかなという人もいます」

ポイントが還元される間のまとめ買い。

比較的高額な健康食品や、慢性症状の薬がよく売れているといいます。

とはいえ、店でのキャッシュレス利用は全体の1割ほど。

クレジットカード会社など決済事業者に支払う手数料や、その事務処理に頭を悩ませています。
【つるや薬品・副島希見子店長】
「細々した仕事が増えるんですよね、販売だけじゃないんですよね」

「できるだけ現金化の方が良いですけど、お客様の要望がね、そっちの方に傾くんだったらそういう風にしていかないとしょうがないですもんね」

日本のキャッシュレス決済比率は、2019年に26.8パーセントと過去最高を更新しました。

このままキャッシュレス決済が根付くのか、専門家に聞くと…

【東京商工リサーチ福岡支社 高岩悟郎課長】
「今コロナ禍なので、なかなか皆さん思うようには外に出歩いて買い物しにくい状況にあると」

「いろんな事業者様がお客さんの呼び込みが難しい中で、さらにポイント還元がなくなってしまうっていうのはマイナスの影響が出るのではないかと思います」

今後は、客と店の双方がメリットと感じる政策をどう打ち出すかがカギとなりそうです。