鹿島アントラーズの日本代表FW上田綺世が、チームの主役に名乗りを挙げた。

「対戦相手が誰かと言うよりもまずは試合に出るアプローチ、試合に出場すると言うことと、チーム内でより信頼を得ることがもうちょっと必要だったかなと思います」

昨年7月に法政大学のサッカー部を退部し、約1年半早めて鹿島入りを決断した上田。そのデビューシーズンの半年間をこう振り返った。

明治安田生命J1リーグでは出場時間が約400分間のなかで4ゴール1アシスト。しかし、試合数で見れば、13試合に出場しており、「Jリーグで使ってもらった段階で活躍すると言うのが前提にあったので、それができなかったと言うのは非常に悔しい一年でした」と本人は物足りなさを感じている。

そうして迎える2年目の今シーズン、上田は「鹿島の優勝に貢献する。鹿島を引っ張る存在になること」を目標に掲げた。

チームは大岩剛体制から新たにアントニオ・カルロス・ザーゴ体制へと移行した。「パスをつなぎ、相手に何もさせないサッカー」を理想に掲げる指揮官のもとでスタートしたが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフでは、メルボルン・ビクトリーに0-1で敗戦。日本勢史上初のプレーオフでの敗退で本大会出場を逃す厳しい船出となった。

「もちろん新体制になった以上は、疑問だったり、もしかしたら不満もあったりすることが当たり前だと思います。逆にない方がおかしいと思うので、それでも信じてやっていく。監督を信じると言うこと、(ザーゴ監督は)戦術的な監督なので、その戦術をいち早く合わせられるIQを見せていくと言うことが大事だと思います」

ここまでのチームの雰囲気について、このように印象を語った上田は、ケガの影響で4日前に復帰したばかり。周囲よりも遅れて、これからレギュラー争いに加わる。「監督のスタイルがわからない部分が多いので、監督のサッカーに関しては言えないですけど、僕自身はまずは自分を見せること。こういうスタイルだぞ、というのをアピールしてそこから馴染めていけばいいのかな」と新指揮官の信頼を掴むためのイメージを浮かべる。

「ACL出場を逃してしまいましたけど、大会は3つ残っています。リーグ戦もありますし、その長い大会の中で一喜一憂せず、チームで常にお互いで締め合って、良い状況を作って行けたら優勝もできると思います。今年は一つでも多くのタイトルを取れるように頑張っていきたいと思います」

上田にとって今シーズンは、東京オリンピックもあり、飛躍のチャンスとも言える一年。昨シーズンをバネにどれだけ多くのゴールシーンを見せ、常勝軍団の復活に導いてくれるのか楽しみだ。