試合観戦に訪れた際に相手サポーターの襲撃に遭っていたサポーターが、2年ぶりに自宅に帰ることができた様だ。イギリス『BBC』が伝えた。

事件は2018年4月26日、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのリバプールvsローマの一戦の裏で起こっていた。

試合前に暴徒化したローマサポーターがリバプールファンを襲撃。スポーツパブを襲った一部のサポーターがベルトやハンマーを振り回し、53歳のショーン・コックスさんが病院へ緊急搬送。男性を襲ったとされる2人の男は殺人未遂で逮捕されていた。

その後、このコックスさんは危篤状態となり1週間が経過しても意識が戻らない危険な状態となっていた。

コックスさんの意識が戻ったのは7月のこと。地元ダブリンのボーモント病院へ転院した後のことだった。

その後は厳しいリハビリ生活を送っていたコックスさんには、リバプールが治療費として15万ユーロ(約2000万円)を寄付。加えて、2019年11月には、ユルゲン・クロップ監督とアンフィールドで面会するなど、クラブもサポートを続けていた。

そんな中、コックスさんは深刻な脳損傷を受けてから2年が経過。ついに自宅に戻ったことを妻のマルティナさんが自身のフェイスブックで明かした。

「これは家族として私たちが長い間待ち望んでいた日です」

「ショーンにはまだ長い道のりがありますが、家族と一緒に家に帰ることはとても重要なステップでした」

「過去2年間、ショーンをサポートしてくれた人々に、十分な感謝はできていません。皆さんのサポートが、この日を可能にしたことは疑いの余地がありません」

「特に、ルーカン(アイルランドの街)のマリーマウント・ケアセンターの素晴らしいスタッフに、過去数カ月にわたってショーンに与えてくれたケアとサポートに感謝したいと思います」

「家にいることは、私たち全員にとって新しい意味を持ちますが、ショーンが他に望む場所はここ以外にないということです」

昨年にはアイルランドにあるアビバ・スタジアムでチャリティマッチが開催され、74万8000ユーロ(約9000万円)が集まったとのこと。そして、11月にアンフィールドに招待していた様だ。

なお、コックスさんを襲ったシモーネ・マストレッリ容疑者は、暴行罪を認め3年半の実刑判決を受けている。