ドイツのアマチュアクラブに、ある試みをスタートしたクラブがある。

TuSハルターンは、ドイツのハルターン・アム・ゼーという町を本拠地とする1882年創設のスポーツ総合クラブ。テニスや卓球チームも所有しており、サッカー部門が生まれたのは1900年に入ってから。

今ではクラブメンバーの大半を占める最大組織となっており、昨季の昇格により、今季はドイツ4部相当の5つの地区リーグで構成されるレギオナルリーガに所属している。

そして、そんなハルターンが目指すのは、トップチームをハルターン・アム・ゼー所縁の選手で構成すること。いわばドイツ版ビルバオということだ。ハルターン・アム・ゼー生まれ、もしくはTuSハルターンの下部組織出身の選手が対象となる。

来シーズンにはチームの50%、さらに翌シーズンには75%をローカル選手で占めることを目標としており、すでに計画は進行中だ。クラブのラファエル・ブリンケルト会長はこう語る。

「我々は今後数年でより高みへ、さらに先へ速度を上げて進だけでなく、より社会的かつ公平で、持続可能なクラブになれると確信している」

「この計画がクラブの発展と、かつてドイツで最も優れたタレントファクトリーと言われたアマチュアクラブのDNAを取り戻すことに繋がると期待している」

この計画のキーマンとなり得るのが、かつてシャルケやロコモティフ・モスクワでプレーしたベネディクト・ヘヴェデス氏だ。同氏もハルターン・アム・ゼー出身で、現在はクラブの戦略チームの一員を担う。

ヘヴェデス氏の他にも、ブンデスリーガで長きにわたって活躍した元GKセルジオ・ピント氏や、クリストフとマルテのメッツェルダー兄弟も実は同クラブ出身。

今後、さらなる“ローカル化”によってハルターンに所縁のある選手がこの小さなクラブに集まってくるかもしれない。そして、ビルバオの様な伝統を築くことは出来るだろうか。