トッテナムのイングランド代表MFデレ・アリがチェルシーとアーセナルというロンドンのローカルライバルとの関係について持論を展開した。

ノースロンドンに本拠を構えるトッテナムの最大のライバルといえば、後続ながら同じノースロンドンの地で自クラブよりも多くのタイトルを獲得してきたアーセナルだ。

とりわけ、アーセン・ヴェンゲル体制におけるプレミアリーグの終盤戦においては、アーセナルがトッテナムより上位で終えることが確定した日を祝う聖トッテリンガム・デイが風物詩となっており、両者のライバル関係を煽ってきた。

しかし、ここ数年のプレミアリーグにおいてはアーセナルの弱体化、マウリシオ・ポチェッティーノ前体制でのトッテナムの躍進によって両者の力関係に変化が起きており、ややトッテナムサイドのライバル意識が希薄となっている。

逆に、近年トッテナムが対抗意識を燃やしているのが、ウエストロンドンに本拠を構えるチェルシーだ。ロマン・アブラモビッチオーナーによるクラブ買収によって一躍プレミア屈指の強豪となったチェルシーに対して、トッテナムはスタンフォード・ブリッジでの戦いを極端に苦手とするなど、やや格上と見る向きが強かった。

しかし、ポチェッティーノ前体制で大きく力を付けたトッテナムは度々チェルシーとの直接対決で勝利するなど、互角の立ち場まで上がってきた。さらに、両者の近年のライバル関係を決定付けたのが、2015-16シーズンのプレミアリーグ第36節のダービーだった。

レスター・シティとのリーグタイトル争いを繰り広げていたトッテナムは、勝ち点取りこぼしが許されない中、敵地に乗り込んで前半に2点を先行。だが、後半に2点を奪われたうえ、試合終盤にレスターの後押しを狙うホームチームの執拗な遅延行為に苛立ったトッテナム陣営は激しい小競り合いを起こし、ベルギー代表MFムサ・デンベレのFWジエゴ・コスタへの目潰しという逸話も生まれる荒れ模様の激闘を演じた。そして、この引き分けによりレスターの優勝が決定したことで、両者のライバル関係は一気に高まった。

そして、近年はスパーズファンの間でも意見が分かれるアーセナルとチェルシーとのライバル関係に関して、デレ・アリはイギリス『Copa90』のYouTubeチャンネルで言及。ノースロンドン・ダービーの重要性を認めながらも、選手サイドではチェルシーをより大きなライバルとみていることを明かした。

「恐らく、ファンに聞くと違う意見が返ってくると思う。だけど、プレーヤーとしては明らかにリーグの順位や直接対決を考慮すると、チェルシーとのライバル関係はアーセナルとの関係よりも大きくなっていると思うよ。それは単純に、彼らがここ数年の間に僕たちに対してやってきたことが影響しているね」

「ファンにとっては今でもノースロンドン・ダービーは最大のイベントだと思うし、僕自身も彼らとの間に対抗意識を持っている。ただ、チェルシーと比較してしまうと、チェルシーとのライバル関係がより強いと言わざるを得ないね」