ローマに所属するボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが、新カピターノ就任、そして母国の象徴と目されることについて率直な思いを語っている。クラブ公式サイトが『インスタグラム』のライブインタビューの内容を伝えている。

イタリア代表MFアレッサンドロ・フロレンツィのバレンシアへのレンタル移籍を受けて、スクデット獲得時のメンバーである元ブラジル代表DFアウダイール以来となる外国籍のカピターノに就任したジェコ。ローマ出身者ではなく、ボスニア出身の自身が重責を任されたことに誇りを感じているという。

「カピターノに選ばれたことは大きな名誉だよ。これまで多くの素晴らしいプレーヤー、ローマ出身のプレーヤーがカピターノを務めてきた。そして、今回ローマ人ではなく自分が選ばれたことを誇りに思っているんだ」

「その事実は過去数年間、僕がこのクラブに良い印象を与えてきたことを意味するしね。今後もそれを継続しつつ、ファンを幸せにしたいと思っているよ。そして、すべてのファンがボスニア出身のカピターノを誇りに思ってくれると嬉しいな」

さらに、ジェコは先日にクラブ公式SNSが発見したことでロマニスタの話題を集めた、ティーンエイジャー時代にローマのマフラーを掲げていた写真についても説明している。

「確か17、18年前の写真だと思うよ。僕たちはイタリアのフェラーラで行われた大会に参加していたんだ。そのときにみんなでユニフォームやマフラーを買いに行ったんだ。正直、当時自分が何を買ったかは思い出せないんだ。ただ、自分があのマフラーを買ったことは間違いなさそうだね。昔のことだから完全に忘れてしまっているけどね」

「だけど、最近になってあの写真を見たときは本当に驚いたよ。そして、今自分がこのクラブにいることを、より誇りに思うよ」

また、新カピターノ就任によってジャッロロッソの新たな象徴の1人となったジェコだが、母国ボスニア・ヘルツェゴビナでは以前から国民的なスターとして扱われてきた。幼少時代に内戦を経験した34歳のストライカーは、ロールモデルとしての役割も求められる自身の立場を深く理解しているようだ。

「多くのボスニア人と同じように僕は内戦後に厳しい旅を経験してきた。その影響は本当に大きいものさ」

「だから、他のボスニア人が自分のことをロールモデル、あるいは象徴のように思ってくれているとすれば、本当に誇り高い気持ちになるよ。つまり、自分がこの国のために何かをなしたと思われているということだからね」

「そういう意味では自分が多くの人たちの見本となるような正しい行いをしなければという気持ちになるよ。それは僕にとって重要なことなんだ」

最後に、ジェコは新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によってフットボール活動の一時中止を余儀なくされている現状についても語っている。

「数週間前、僕たちはプレーを続けたいと話した。もちろん、健康が最も優先されるべきだし、安全面がしっかりと確保できている状況に限るけどね」

「ただ、イタリア政府が求めるトレーニングなどの制限に関しては思うところがあるよ。(練習場の)トリゴリアは公園なんかよりも安全が保てている場所だと感じている。だから、ここでトレーニングをしたいという気持ちがある」

「あとはフットボーラーに関する色んな話を聞いている。多くの人は僕たちが一般の人たちよりもたくさんのお金を稼いでいる中、プレー再開を求めることは強欲なんて見方もしている。だけど、僕たちは自分たちの稼ぎやクラブの稼ぎを心配しているわけではなく、フットボールに関わる多くの人たちの生活について考えているんだ」

「個人的にはドイツ、イングランド、イタリアでプレーしてきたし、フットボールにどれだけ多くの人たちが関わっているかを理解しているつもりさ。その中で現状は仕事がない人がたくさんいるんだ。そういった人たちのことを考えることが重要だと思っている」

「もちろん、財政面だけではなく、これまで多くのプレーヤーが語ったように1人のフットボーラーとしてプレーの再開を待ちわびていることも確かだよ」