マンチェスター・ユナイテッドのクラブOBであるダービー・カウンティFWウェイン・ルーニーが、再脚光を集める“かつての神童”について語った。

現在、コロナ禍においてフットボール活動が中断を余儀なくされる中、ここ最近ではメディアやSNSを中心に、現役選手やレジェンドによる昔話や逸話が人気を博している。

そして、そういった逸話の宝庫であるイングランド屈指の名門ユナイテッドでは、過去に伝説の指揮官、サー・アレックス・ファーガソン氏に“天才”と言わしめたイングランド人MFラベル・モリソン(27)が話題を集めている。

2012年のユナイテッド退団以降、ウェストハムやラツィオなど多くのクラブを渡り歩いた流浪の27歳は現在、シェフィールド・ユナイテッドからチャンピオンシップ(イングランド2部)のミドルズブラにレンタル移籍中だ。

しかし、2011年にはフランス代表MFポール・ポグバやイングランド代表MFジェシー・リンガードらとともにFAユースカップで優勝したユナイテッドのメンバーの1人で、将来的にはイングランド代表を背負って立つことが期待されていた。しかし、その特大のポテンシャルは発揮されることはなく。逆に、ピッチ外での行動が問題視され、暴行事件などで自らのキャリアを台無しにしてしまった。

そのモリソンに関してユナイテッドのレジェンドのリオ・ファーディナンド氏は先日、『Beautiful Game』のポッドキャストで、「1億ポンドのプレーヤーになっていた」と、その才能を絶賛していた。

そして今回、ルーニーは元同僚に続き自身が連載するイギリス『サンデー・タイムズ』のコラム内でモリソンについて言及。若手育成におけるハードワークの重要性を説く流れの中でユナイテッド時代の後輩を一例に出した際、「ポグバよりも数マイルも先を行っていた」と、その才能を絶賛している。

「当時、間近でラベル・モリソンを見ていたとき、彼のポジション(攻撃的MF)でプレーするのに必要なすべてを備えていると思っていたよ。彼は本当に素晴らしい才能を持っていたし、自信にも満ち溢れていた」

「あるときの練習ではネマニャ・ヴィディッチが3度もナツメグ(股抜き)されていたよ。ただ、彼はその生い立ちや日常生活の部分で問題を抱えていて、それが本当に残念だったよ」

「当時のラベルはポール・ポグバやジェシー・リンガードといった同世代のすべてのプレーヤーよりも、数マイルは先を行っていたからね」

また、ルーニーはモリソンら巨大な才能を持ちながらも、様々な問題で難しいキャリアを歩む若手との引き合いで、ユナイテッドとスリーライオンズの先輩であるギャリー・ネビル氏についても言及。決して優れたフットボーラーではなかったとチクリと刺しながらも、その優れたプロフェッショナルとしての姿勢が偉大なキャリアを形作ったと主張している。

「彼はすべてのトレーニングセッションにおいて常に全力を注いでいた。文字通り、自分の持てるすべての力を使っていたよ」