ヘルタ・ベルリンは4日、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する不適切なSNSの投稿を行った元コートジボワール代表MFサロモン・カルーに対して厳重な処分を科した。

コロナ禍で3月13日以降、長期に渡る中断が続いているブンデスリーガ。5月中旬の再開を目指していると言われる中、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)主導の下で各クラブは本格的な練習再開に向けて、2度の新型コロナウイルスの検査を実施している。

そういったセンシティブな状況にも関わらず、大きな騒動を引き起こしてしまったのが、かつてフェイエノールト、チェルシー、リールなどで活躍した34歳のベテランFWだ。

カルーは『フェイスブック』の公式アカウントのライブ配信機能を使い、クラブハウスでの同僚たちとのやり取りや、給与面の愚痴の言い合い、コロナウイルス検査の様子をクラブの許可なく配信した。

すでに当該投稿は削除されているが、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)のガイドラインの遵守が求められている中、カルーがチームメートやスタッフと握手などのボディコンタクトを行っている様子や、ドイツ人MFジョーダン・トルナリガがコロナ検査を受けている様子が配信されていた。

そして、ヘルタの選手たちがコロナウイルス対策を徹底していないように映る当該投稿を受け、クラブはすぐさま公式声明を発表。カルーに対して著しい規律違反を理由に、フットボール活動の停止という厳重処分を科した。

「サロモン・カルーがロッカールームの様子を動画撮影していたことは規律違反に相当する」

「また、当該投稿によってヘルタ・ベルリンというクラブ、プレーヤー全体がソーシャル・ディスタンスと公衆衛生のガイドラインを遵守していないというイメージを与えることになった」

「しかし、クラブとしてそういった不適切な行動はあくまで1人のプレーヤーが行ったものだということを明確にしたい。もちろん、他のプレーヤーが彼の握手に応じたという事実は、クラブとしてよりソーシャル・ディスタンス遵守の徹底を促す必要性を感じている」

また、ヘルタに続きDFLは、「ヘルタ・ベルリンのロッカールームから配信されたサロモン・カルーの投稿は全く容認できないものだ。とりわけ、ガイドラインにのとった行動をしているプレーヤーやクラブにとって、事態の深刻さを欠く彼の行動は許容できないものだ」、とカルーを強く非難している。

自身の思慮を欠く行動によってブンデスリーガ全体を巻き込む混乱をもたらしたカルーは、ヘルタの公式サイトを通じて自身の行動を全面的に謝罪している。

「コロナウイルスを真剣に受け止めていないという印象を与えて申し訳なく思っています。今回の行動を謝罪します」

「ただ、実際のところ、私はコロナウイルスに対して大きな懸念を抱いています。とりわけ、ドイツほど医療環境が整っていないアフリカの人たちを心配しています」

「今回の行動を浅はかだったと悔いています。チーム全員が陰性判定だったという事実に浮かれていた部分もあったと思います。また、動画がライブ配信されていることに気付かずに、今回の騒動に巻き込んでしまったすべての同僚に謝罪します」

今回のカルーの行動によって各クラブのコロナウイルス対策が徹底されていないのではないかという疑念がドイツ国内で生まれており、早期再開に向けて大きく水を差すインシデントになってしまったようだ。