日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユを率いるアンドレ・ビラス=ボアス監督が、来シーズンの去就に関して語った。フランス『RMC sport』が伝えている。

これまでポルトやチェルシー、トッテナム、ゼニトといった名門クラブの指揮官を歴任してきたビラス=ボアス監督。今シーズンから就任したマルセイユでは財政面の問題で補強が制限されたものの、リーグ戦で16勝8分け4敗の見事な戦績を残した。そして、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でシーズン打ち切りが決定した中、最終順位が2位で確定し来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保に成功した。

マルセイユとの現行契約が2021年6月までとなっているビラス=ボアス監督は、来季CL出場権を確保していることもあり、ビッグクラブからの大きなオファーが届かない限り、残留が既定路線だ。その一方で、補強方針やクラブ内部の人事に関して首脳陣との確執も噂されている。

そのため、ビラス=ボアス監督はマルセイユ残留に向けては今後の話し合いが重要となると主張している。

「数日以内にマルセイユに戻り、ジャック=アンリ・エイロー(会長)とアンドニ・スビサレッタ(SD)と今後について話し合う予定だ。それまでは何が起きるか待とうじゃないか」

「エイローはこれまでテレビ放映権の交渉や、シーズン打ち切りに関する幾つもの重要な話し合いに参加し、大きな戦いに勝った。だから、ようやくじっくりと話し合うことができる」

「私の中での重要事項はクラブ内の構造をしっかりと把握することだ。アンドニやアルベール・ヴァランタン(スカウティング部門の責任者)が主導権を持っているのか、そういったことを理解しておく必要がある。監督としてはスポーツ・ディレクターとスカウティング部門の責任者が単なる数字を計算するだけでなく、補強に関して主導権を与えられていることが重要なんだ」

「まずはクラブが自分を望んでいるかどうかを知りたい。さらに、クラブとしての目標などすべての動向を整理しておきたい。もちろん、マルセイユで心地よさを感じている。だからこそ、その他のオプションを考慮したくない」

「マルセイユでチャンピオンズリーグを戦いたいが、財政面でどれだけの後押しがあるのかも知っておきたい。監督として良い仕事をするうえではそういった保証は重要だからね。ただ、クラブが置かれている経済的な状況を忘れてしまうほど世間知らずではないよ」

また、ビラス=ボアス監督は仮に、マルセイユを退団した場合の選択肢として文化面で興味をひかれている日本のJリーグを挙げている。

「これまでの記者会見ではまだ指揮を執っていないプレミアリーグのクラブや他のリーグよりも、ダカールの砂漠(ダカールラリー)に親近感を抱いていると言ってきた。したがって、私の野心に地理的な制限はないんだ。まだ日本でもやらなければならないと思っているし、日本の文化や日本のフットボールを探求したい」