アンデルレヒトに所属する元フランス代表MFサミル・ナスリ(32)がセビージャ時代に指導を受けたホルヘ・サンパオリ監督との逸話を明かした。『ESPN』が伝えている。

昨夏、フリートランスファーで加入したアンデルレヒトでコロナ禍の日々を過ごすナスリは、公式『インスタグラム』のライブチャットで、2016年から1年間在籍していたセビージャ時代を回想した。

マンチェスター・シティからのレンタル移籍という形で加入したセビージャでは、当時の指揮官であるサンパオリ監督から全幅の信頼を受け、前線と中盤を繋ぐリンクマンとしてピッチ上での自由を謳歌し、公式戦30試合3ゴール3アシストの数字を残していた。

ただ、ナスリは今回のライブチャットを通じて、サンパオリ監督からピッチ内だけでなく、“ピッチ外”でも自由を与えられていたことを明かした。

「サンパオリとはとても良好な関係を築いていたんだ。彼は単なる監督ではなく友人のような存在なんだ」

「彼は当初から僕のことをすごく気に入っていて、『自分のチームに来てほしい。来てくれれば、飲酒もナイトクラブに通うのも、君がやりたいことすべてを許可するよ。そこのところは私が責任を持ってフォローする』って言ってくれたんだ。そして、『私が君に望むのは毎週末のピッチ上で良いプレーを見せることだけだ』ともね」

「実際、ある週末に試合に出られそうにないとき、自宅に戻って家族の世話をしたいと伝えたんだ。そしたら、彼は代わりに自分が家族の世話と犬の世話をすると申し出てくれたんだ」

サンパオリ監督から受けた驚きの特別待遇を楽しそうに語ったナスリだが、セビージャ時代のドーピング違反問題についても言及。同選手は2016年冬に点滴静脈注射を受け、これが世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の規則に反する違反行為に抵触。その後、欧州サッカー連盟(UEFA)から18ヶ月間のフットボール活動禁止処分を科されていた。

「ロサンゼルスで起こったことが僕のシーズンを台無しにしたよ」

「あれは合法的なビタミン注射で処方箋もあった。ただ、病院側が予想よりも多くの量を注射してしまったんだ。あれで、2年間のプレー禁止が科されると思い、文字通り破壊された気分だったよ」

「正直、自暴自棄になってこれ以上プレーしたくなかった。だから、サンパオリには自分を選ばないでくれとも伝えたよ。ただ、彼はいつでも僕がプレーすることを望んでいた。とにかく、当時はすべてに対して不安と怒りを感じていたんだ」

これまでマルセイユやアーセナル、マンチェスター・シティ、セビージャと強豪クラブで活躍してきたナスリ。近年はアンタルヤスポル、ウェストハム、アンデルレヒトをいずれも短期間の在籍で渡り歩いている。