マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグ再開に向けて、急ピッチで調整を進めているようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

世界的に流行する新型コロナウイルスの影響で3月13日から中断に入ったプレミアリーグ。ただ、イギリス国内での新規感染者数が減少傾向となっていることもあり、6月中旬のリーグ再開を目指し、5月18日からトレーニングを再開する流れで話が進んでいる。

そんな状況の中でユナイテッドは、キャリントンのトレーニング施設の再利用に向けて、一時帰国している外国籍の選手の帰国を要請したと報じられるなど、トレーニング再開に向けた動きを見せ始めている。

また、アシスタントコーチを務めるマイケル・キャリック氏は、リーグ再開の見通しが立ち始めたことを受け、自宅待機が続く選手たちのトレーニングメニューに変更を加えたことを認めている。

ここまでの2カ月間では主にコンディション維持を目的とするトレーニングメニューを推奨していたが、現在はより強度が高いトレーニングメニューの実施を選手たちに義務付けているという。

「初めの頃は、選手たちの自主性に任せていた。中断期間が数週間から数カ月かかると思っていたし、のんびりとやっていくことが大事だと思っていた」

「初期段階ではあまり負荷をかけないことを意識し、徐々に負荷を上げていった」

「そして、今週からクラブの指定したトレーニングに入っている。それは良いことだし、我々は再開を心待ちにしているよ」

「彼ら全員が慣れ親しんだ仕事に戻ってくることを楽しみにしている。他のチームと同じように連絡を取り合い、今後の状況を見守るだけだ」

また、キャリック氏はコーチングスタッフの立場として、感染症という新型コロナウイルスの特徴、再開時期を設定しづらい不確実性への対応は非常に困難であると主張している。

「明確な再開時期がわからないという部分は大きな問題だ。それこそ、徐々に負荷をかけていくというトレーニング方法を採用した理由だ。ただ、再開時期が不透明な中でも、できるだけ最高の準備をすることが重要なんだ」

「それは我々だけでなくすべての人に言えることでもあるね。我々や選手だけの問題ではなく、人生のあらゆる局面で問われることだ」

「前例がないということもあり、判断を下すことは難しい。ただ、自分たちの経験や専門家からの意見を総動員し、判断しているところだ」

「自宅で強度が高いトレーニングを行えない中、短期間でプレミアリーグの戦いに戻ることは大きな懸念を生む。それはフィットネスレベルではなくケガの予防という観点においてだね」

「また、試合に向けたフィットネスの問題ばかりが議論されているが、メンタル面で準備ができているかも重要な問題なんだ」

「一般の人たちと同じように選手たちも家族や友人の安全を気にしている。選手たちは我々の家族の一員であり、一人の人間として万全の状態であるかを確認する必要があるんだ。その前提があって初めて、スポーツやフットボーラーとしてのライフスタイルが戻ってこないといけない」