アルゼンチンの伝説的な指揮官、カルロス・ビラルド氏(82)が新型コロナウイルス(COVID-19)で陽性反応が確認され、26日に入院したことがわかった。『ESPN』など複数メディアが伝えている。

1986年のメキシコ・ワールドカップ(W杯)でアルゼンチン代表を優勝に導いたことで知られるビラルド氏は、以前に正常圧水頭症と診断され入院生活を送っている。昨年には2度に渡る脳外科手術を受け、一時危篤が伝えられたが、現在は回復しアルゼンチンの高齢者福祉施設に入居している。

ビラルド氏の親類からの情報によると、同氏が入居している施設では先日からコロナウイルスの感染者が数人出ており、入居者全員に検査を実施したという。

この結果、ビラルド氏は無症状で健康状態に問題はなかったものの、陽性反応が確認されていた。そのため、ブエノスアイレスの地元病院に入院することになった。

現役時代に守備的MFとして母国のサン・ロレンソ、エストゥディアンテスで活躍したビラルド氏は、現役引退後の1971年に古巣エストゥディアンテスの指揮官に就任。国内外のクラブチーム、コロンビア代表指揮官を経て1983年にアルゼンチン代表の指揮官に就任すると、リアリスティックな超守備的な戦術とディエゴ・マラドーナという圧倒的な個の力を生かして1986年のメキシコW杯では同国に優勝をもたらした。

1990年のイタリアW杯ではチームを2大会連続で決勝進出に導くも西ドイツに敗れて大会連覇の偉業は達成できず。アルゼンチン代表の指揮官を退任後はセビージャ、ボカ・ジュニアーズなどを率いたが、2004年のエストゥディアンテス監督退任を機に監督業から距離を置くことになった。

その後はテクニカル・ディレクターとしてアルゼンチン代表をサポートする傍ら、母国のメディアを中心にご意見番としての活躍を続けていた。