ラ・リーガ第33節、バルセロナvsアトレティコ・マドリーが日本時間6月30日29:00にカンプ・ノウでキックオフされる。3連覇に向けて崖っぷちの2位・バルセロナ(勝ち点69)が、3位・アトレティコ(勝ち点58)をホームで迎え撃つ、タイトル争いの行方を左右する重要なビッグマッチだ。

前節、残留を争うセルタ相手に2度のリードを守れずに痛恨のドローを喫したバルセロナ。この取りこぼしによって首位のレアル・マドリー(勝ち点71)との勝ち点差は「2」に広がり、逆転優勝に向けては残り6試合で全勝し、且つ首位チームの取りこぼしが必要となる。

そういった崖っぷちの状況の中、セルタ戦後には戦術や采配を巡ってセティエン監督と選手サイドが衝突したとの内紛報道も…。また、財政面で問題を抱えるクラブはアトレティコ戦前日にMFアルトゥールとユベントスMFピャニッチのいわくつきのトレード移籍を発表するなど、ピッチ内外で問題を抱えている。仮に、今節で取りこぼすようなことがあれば、一気にチーム崩壊を招く可能性もある。

一方、アトレティコはシーズンを通じた取りこぼしにより、2強に大きく水をあけられているものの、チャンピオンズリーグ(CL)でのリバプール撃破をキッカケにポジティブな状況が続く。ラ・リーガ再開後はアスレティック・ビルバオとの初戦こそドローで終えたが、以降は持ち味の堅守を武器に今季最長となる4連勝中だ。前節のアラベス戦では試合終盤のPKによって3戦連続クリーンシートを逃したが、危なげない形で勝ち点3を手にしていた。

4位のセビージャ(勝ち点54)との勝ち点差を考えれば、敵地から勝ち点1を持ち帰ることが最低限のノルマとなるが、今のバルセロナであれば、シメオネ体制通算17戦目にして待望のラ・リーガ初勝利を狙っていきたい。

なお、昨年12月にワンダ・メトロポリターノで行われた前回対戦はFWメッシの圧巻の個人技によってバルセロナが1-0で勝利している。ただ、今年1月にサウジアラビアで行われたスーペル・コパ準決勝はアトレティコが3-2で勝利している。

◆バルセロナ◆
【4-3-3】
バルセロナ予想スタメン
(C)CWS Brains, LTD.
GK:テア・シュテーゲン
DF:セメド、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:ビダル、ブスケッツ、ラキティッチ
FW:メッシ、スアレス、グリーズマン
負傷者:MFデ・ヨング、デンベレ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはデ・ヨング、デンベレが引き続き欠場となるが、セルジ・ロベルトが練習復帰を果たしている。

スタメンに関しては出場停止明けのブスケッツがリキ・プッチに代わって復帰するほか、ユムティティとアンス・ファティに代わってラングレ、グリーズマンの復帰が見込まれる。インテリオールに関してはビダル、ラキティッチのベテラン2人の起用が濃厚だが、前日に来季からのユベントス行きが発表されたアルトゥールの起用も考えられる。

◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
アトレティコ・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains, LTD.
GK:オブラク
DF:アリアス、ヒメネス、フェリペ、ロージ
MF:マルコス・ジョレンテ、エレーラ、トーマス、サウール
FW:ジエゴ・コスタ、フェリックス
負傷者:DFヴルサリコ、エルモソ
出場停止者:DFサビッチ、MFコケ

累積警告によりサビッチ、コケの主力2選手が欠場となる。ただ、主力に目立った負傷者はいない。

スタメンに関しては出場停止の2選手に代わってフェリペ、エレーラの起用が見込まれる。また、アラベス戦で先発したトリッピアーとモラタ、コレアに代わってアリアス、ジエゴ・コスタ、マルコス・ジョレンテの復帰が濃厚だ。

注目は中盤のメンバー構成で、カラスコやレマル、コレアとアタッカーをサイドに置く形も考えられるが、メッシへの守備対応、アルバとの高さのミスマッチを考慮し、左にサウール、右にジョレンテを置く形を予想。ただ、フェリックスをベンチに置き、2トップの一角に据えたジョレンテをブスケッツに当てる形も十分に考えられる。

★注目選手
◆バルセロナ:FWルイス・スアレス
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バルセロナの注目プレーヤーは通算700ゴールが懸かるメッシと言いたいところだが、完全復活に向け、コンディションを上げているスアレスだ。今シーズン、序盤からコンスタントにゴールを重ねていたが、今年1月初旬に右ヒザの手術を受け、長期の離脱を強いられた。当初はシーズン中の復帰は絶望的と思われたが、コロナ禍による約3カ月の中断によってリーグ再開初戦のマジョルカ戦で戦列復帰を果たした。

ただ、約5カ月のブランクは大きく復帰後、4試合でゴールを決めることができていなかったが、直近のセルタ戦では相棒メッシのお膳立てから復帰後初ゴールを含むドブレーテの活躍をみせ、完全復活に向けコンディションを上げている。チーム事情もあり、負荷がかかる起用法が続くが、逆転での3連覇に向けて重要な今回の一戦での活躍が求められるところだ。

◆アトレティコ・マドリー:MFマルコス・ジョレンテ
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アトレティコの注目プレーヤーはシーズン終盤を迎えて絶好調のジョレンテだ。昨夏、レアル・マドリーからの“禁断の移籍”でロヒブランコのユニフォームに袖を通すことになった25歳は加入当初、本職のピボーテのバックアッパー的な役割を担ってきたが、CLリバプール戦での圧巻の2ゴールの活躍をキッカケに役割が変化してきている。

過去にもMFラウール・ガルシア(現アスレティック)をセカンドトップにコンバートさせたシメオネ監督は、高いアスリート能力と豊富な運動量を武器に前線と中盤を繫ぐリンクマンをこなせるジョレンテを前線で起用。その期待に応えるようにリーグ再開後は1ゴール2アシストの活躍を披露している。直近のレバンテ戦でも積極的な仕掛けで決勝点に繋がるPKを奪取している。今回の一戦ではセカンドトップか右サイドハーフでの起用が見込まれている中、ブスケッツあるいはアルバを相手に自身の得意とするフィジカル勝負に持ち込んで決定的な仕事を果たしたい。