リバプールのユルゲン・クロップ監督が、自らの監督としての意外なインスピレーションを明かした。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。

クロップ監督は2001年、選手として10年以上在籍したマインツの監督に就任すると、当時2部だったクラブを3年で1部に昇格させた。その手腕を買われドルトムントの監督に就任すると、日本代表MF香川真司(現レアル・サラゴサ)やポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(現バイエルン)などを擁し2010年と2011年にブンデスリーガ連覇を達成。2015年にリバプールの監督に就任すると、昨シーズンは14年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)制覇。そして今シーズンは30年ぶりのリーグ優勝を達成するなど、数々のタイトルを獲得してきた。


優れた戦術的思考に加え、数々の選手の力を最大限に引き出すことのできる“カリスマ"として知られるクロップ監督だが、そのスタイルのインスピレーションは、マインツの監督になって間もなかった2001年の夏に観たあるドキュメンタリーであるようだ。

「来シーズン、我々はリーグタイトルを“守る"のではなく、次のタイトルのために“攻める"つもりだ」

「リバプールのシャツを来ている限り、100%を出し切ること以外は許されない。これは私が考えた言葉ではなく、オールブラックス(ラグビーニュージーランド代表)の言葉だ」

「これは以前観たオールブラックスのドキュメンタリーの中で出てきた言葉で、常に自分の中で覚えておくことにしている。そしてリバプールの全ての選手が守るべき言葉であるし、自分に対しても同じだ」

「2001年か2002年、私の監督としての初めてのプレシーズンだった。3月に監督に就任した後、プレシーズン前にこのドキュメンタリーを観たんだ。あの大きな選手たちと彼らが話したことに本当に感銘を受けた」

「当時オールブラックスは断トツで世界一だった。勝率70%以上という素晴らしい成績を誇っていたと思う。彼らはみんなプロではなくアマチュアの選手だったんだ」

「彼らは肉屋や建設業者とか、別の職業を持っていた。素晴らしい選手たちで、(ドキュメンタリーの中で)自らの過去について語りながら、このチームの一員としてプレーできることが、彼らにとってどれだけの意味を持っているかについて話していた」

「(常に100%を出し切ることは)我々が常に目指していることだ。残念ながら、我々も人間なので、そうできないこともあるとしてもね」

オールブラックスはラグビー・ワールドカップで3度優勝を誇り、昨年日本で行われた大会では3位の成績を残しているラグビーの強豪国。試合前に行われるマオリの伝統舞踊“ハカ"でも知られている。

ラグビー界で圧倒的な強さを誇る代表チームという意外なインスピレーションを明かしたクロップ監督。今シーズン圧倒的な強さを見せたリバプールだが、オールブラックスのような功績を築き上げることがこの先できるだろうか。