トッテナムのフランス代表MFムサ・シソコが、加入1年目で苦戦が続く同胞MFタンギ・エンドンベレにアドバイスを送っている。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

エンドンベレは昨夏、トッテナム史上最高額となる6500万ポンド(約87億4000万円)でリヨンから加入。プレミアリーグ開幕節のアストン・ビラ戦ではデビュー戦でゴールを挙げる最高のスタートを切ったが、以降は細かいケガやパフォーマンスの問題もあり、思うような活躍を披露できず。

とりわけ、ジョゼ・モウリーニョ監督就任以降は、公の場でパフォーマンスを批判されるなど、厳しい状況が続く。新型コロナウイルスの影響による中断期間を通じて、関係に修復が図られたものの、リーグ再開後の出場は直近のシェフィールド・ユナイテッド戦の10数分のみと、なかなか出番を得られていない。

そういった後輩の苦しい現状を誰よりも理解しているシソコは、自身の経験を踏まえて定期的にアドバイスを送っているという。

2016年夏にニューカッスルから加入したシソコは途中出場を中心に十分な出場機会を与えられてきた一方、戦術理解度の低さや判断力、プレー精度の低さを理由に多くの識者やサポーターから厳しい批判に晒され、移籍市場が開くごとに放出候補に挙げられてきた。

しかし、加入3年目となった昨季は圧倒的な身体能力とスタミナ、ユーティリティー性を武器に、獅子奮迅の活躍を披露。クラブレジェンズ選出の年間MVPを受賞するなど、遅ればせながらその才能を開花させた。

「僕はタンギの兄のような立場なんだ。そして、僕は彼にとって良い見本になれると思っている。トッテナムでの最初の頃はかなり苦しんだからね」

「当時、僕はあまり多くを語ってこなかった。だけど、トレーニングに懸命に取り組むことで、物事は良い方向へと変わっていたんだ」

「タンギの1年目は多くの理由で簡単ではないね。だけど、僕は毎日のように彼に語りかけている。僕らは代表のチームメートでもあるから、彼のことはよくわかっているんだ」

「彼にはいつでも落ち着いて、忍耐力を持ち、毎日懸命に働き続けるように言っている。そして、彼の活躍するときは必ず訪れるはずさ」

「毎日、慣れ親しんだ言語で何でも話せる人間が近くにいることは本当に助けになるものなんだ」

「だから、今はソーシャル・ディスタンスの問題で常に近くにいることは難しいけど、トレーニングなんかではできるだけ彼と一緒にいて色んなことをやろうとしているんだ」

「誰かがいつでも自分の近くにいてくれることは重要なことなんだ。そして、新しい街の雰囲気を見せてあげることもね。それが彼にとって助けになると思っているよ」

なお、トッテナムは6日のプレミアリーグ第33節のエバートン戦を皮切りに、中2日での超過密日程に突入する。そのため、エンドンベレにも出番が回って来る可能性は高い。その際には優しく見守る“兄”のためにも、エンドンベレ時代到来を告げるハイパフォーマンスを期待したいところだ。