たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。



今回はバルセロナのドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが見せたセーブだ。

ボルシアMGユース出身のテア・シュテーゲンは、“ポスト・ノイアー”一番手としてドイツで頭角を現し、2014年7月にバルセロナへ移籍。加入当初こそチリ代表GKクラウディオ・ブラーボとのローテーションでの起用だったが、2016年からは、同選手の移籍もあり、バルセロナの守護神として活躍を続けている。

その超人的な反応でバルセロナのピンチを救ってきたテア・シュテーゲンだが、2019年10月2日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのインテル戦では、試合の流れを変えるスーパーセーブを見せた。

前半3分にインテルのFWラウタロ・マルティネスのゴールで先制を許し、ホームでリードされていたバルセロナ。これ以上失点できない場面だったが、再びピンチを迎える。

右サイドでボールを持ったMFアントニオ・カンドレーバがボックス内へクロスを上げると、この日1ゴールのラウタロがフリーで叩きつけるようなヘディングシュートを放つ。ファーポスト側へ流れるかと見えたボールがヘディングにより突然進路を変えた格好になったが、テア・シュテーゲンはここで超人的な反応を見せる。身体の進路とは逆の方向へ飛ぶボールに対して、重心を左足になんとか留めると、左手を伸ばし、強烈なヘディングをセーブしてみせた。

追加点を許せば試合が終わってしまう可能性もあった場面で見せたスーパーストップ。相手に傾きかけた流れを手繰り寄せるセーブでチームを救ったテア・シュテーゲン。この後バルセロナは後半の2得点で逆転勝利を収めている。