サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、ロサンゼルスFCに所属するメキシコ代表FWカルロス・ベラが決めたハットトリックだ。


アーセナルで欧州でのキャリアをスタートさせた右ウイングを主戦場にプレーするベラは、2011年夏にソシエダへレンタル移籍。主力として活躍すると、翌年に完全移籍を果たし、中心選手としてプレーしていた後、2018年からメジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFCでプレーしている。

アメリカでもゴールを量産しているベラだが、2019年3月30日に行われたMLS第5節のサンノゼ・アースクエイクス戦ではアメリカ移籍後初のハットトリックを決めている。

まずは8分、味方のロングパスに飛び出してきた相手GKがまさかの空振り。これを拾ったベラが相手DFを少しおちょくりながら無人のゴールへと運ぶ。

さらに1点を加えて迎えた前半アディショナルタイム、味方のロングパスに反応したFWディエゴ・ロッシが左サイドを抜け出すと、中央へとグラウンダーのクロス。走り込んだベラが左足で沈めた。

そして66分にはボックス左外で受けたベラがゆったりとしたモーションから左足のコントロールシュートを放つ。シュートは、見事な弧を描いてファーサイドのサイドネットへと突き刺さった。

アメリカで初のハットトリックを達成したベラだが、このシーズンはリーグ戦34試合で34ゴール15アシストという圧巻のスタッツを残し、2019シーズンのMLS最優秀選手賞を受賞している。