たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。

しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。



今回は、元スペイン代表GKイケル・カシージャス氏が見せたスーパーストップだ。

スター軍団が集まるレアル・マドリー生え抜きの選手として若くして正守護神の座を掴んだカシージャス。1999年に19歳でトップチームデビューを飾って以来、世界最高峰のGKとして長く活躍したカシージャスだが、2009年10月4日に行われた、ラ・リーガ第6節のセビージャ戦では体を張った素晴らしいセーブを見せている。

ホームのセビージャに前半に先制を許し、0-1とリードを許して折り返した47分、再びセビージャに決定機が訪れる。

マドリーの左サイドを崩したFWアルバロ・ネグレドはラインの裏に抜け出し、DFラウール・アルビオルと競り合いながら右サイドからボックス内に侵入。ボックス深部まで侵入すると、相手を引き付けてファーサイドで待つMFディエゴ・ペロッティへラストパス。完全にフリーでボールを受けたペロッティは、至近距離からシュートを放つ。

ニアポストを守っていたカシージャスはゴールの反対側におり、絶体絶命かと思われたが、ここからカシージャスが驚異の俊敏さを見せて、ファーサイドへ向かうと、体を投げ出してシュートコースを塞ぎに行き、見事ペロッティのシュートをブロックしてみせた。

このセーブで何とか1点差に抑えたマドリーは直後に1-1の同点に追いつく。しかし、後半に勝ち越しを許し、試合には1-2で敗れている。