6月4日にオンライン落語会「よみらくご」開催

【re:START】エンタメ再始動に向けて。

ぴあではエンターテイメント業界のキーパーソンにインタビューを連載していきます。

今回はキーパーソンインタビューに、落語家の春風亭一之輔が登場。

もっともチケットが手に入らない、当代きっての人気落語家は、緊急事態宣言に基づく自粛により高座が中止もしくは延期となって以降、いち早く行動を起こしました。

YouTubeチャンネルにて、4月21日から鈴本演芸場でトリとして上がる予定だった時刻に合わせて10夜連続生配信を敢行、5月21日から浅草演芸ホールでトリとして上がる予定だった時刻に合わせて10夜連続生配信を続行中、と積極的にオンライン高座を主宰。

コロナウイルス拡大防止のための自粛状況を前に、実演舞台芸術の中で、最も果敢に配信という次善策へ打って出た落語家たちの中でも、わずかな期間のうちに、YouTubeチャンネルの累計視聴数100万超えを達成した春風亭一之輔。

今日からは落語界の配信ラッシュの先頭ランナーがオンライン配信について語る、3回連続のインタビューをお届けします。

まずは、6月4日(木)に開催されるオンライン落語会「よみらくご」の話から始めます。

── 今回の「よみらくご」で口演するネタは「鈴ヶ森」。ライブで何回か聴いています。最高の完成度です。

一之輔 はい、ありがとうございます(笑)。狙いは特にないんですが、この会全体のテーマが「わるいヤツら」ということと、出番が前の方ですし、じゃあ軽い噺をということで。悪者といってもドジな泥棒の噺。落語には、基本的に悪い人は出てこないですから。

後半が「居残り佐平次」(古今亭文菊)、「黄金餅」(春風亭一朝)と強い噺ですので、前半はもう軽く。

── この会はオンライン配信の落語会ですが、普通の落語会に使うホールで、楽屋に演者のみなさんが集合して、それぞれ高座には上がるけど、いざ出てみるとお客さんがいなくてカメラのみ。そのパターンの落語会の経験はありますか。

一之輔 オンライン配信ではなく、TV用の収録として、3月の末、通常のホールで無観客というのをやったことがあります。

── そういうとき、楽屋で、集まった演者のみなさんでどんな話をしましたか。

今から舞台に上がるのに、お客さんがいない状況で。

一之輔 楽屋での会話は普通ですけど、「どうやってやるのかなあ」なんていう相談はしていました。

ネタ選びは考えましたよ。笑いの多い噺って、目の前のお客さんに演者も乗せられたりして、客席との間合いを測りながらやるところが大きいですから、

そういう噺ではなく、人情噺の方がやりやすいのかなとか、いろいろと。

── 一之輔さんは、コロナウイルスの感染拡大防止の自粛がはじまってから、オンラインでの落語配信へ積極的に挑戦しました。手ごたえはどうでしたか。

一之輔 YouTubeで無料配信をしています。こういう状況では、お金を稼ぐことよりも、今まで落語を聴いたことがない人にも聴いてもらいたい、

気軽に、ああ、落語っておもしろいんだって、この機会に知ってもらいたいと思ったからです。