今春、JR原宿新駅舎供用の開始に合わせ、2階(改札外)にコーヒーチェーン・猿田彦珈琲の新業態店「ザ・ブリッジ(THE BRIDGE)」がオープン。記者が訪れてみると、そこにはユニークで美味な1杯があった。

■JR原宿新駅舎に猿田彦珈琲をオープンさせた理由

「ザ・ブリッジ」の店名は、表参道から明治神宮に架かる神宮橋と五輪橋が、店舗のすぐ側に並んでいることから付けられた。さらに「コーヒーの作り手と客、日常と非日常、過去と未来をつなぐ架け橋のようなお店でありたい」という思いも込められている。

JR東日本リテールネット デベロッパー営業部の嶋田聡子氏に、猿田彦珈琲に新業態の出店を依頼した理由を聞いてみると、「原宿は明治神宮、代々木公園、表参道などコントラストがありつつも、共通してカルチャーの発信拠点となってきた場所です。そのような街だからこそ、待ち合わせ場所不足の解消のような問題解決のためだけの駅空間ではなく、駅という場所でも新たな文化創造・発信を行いたいと考えました。猿田彦珈琲さんは、2011年創業のまだ若い会社であるものの、常に新しい仕掛けを行い、そしてそこから生まれる変化を楽しんでおられます。そんな会社の風土に共感し、この駅で日本のコーヒー文化を含めたジャパンカルチャーの発信者になっていただきたいと思い、出店をお願いしました」とのことだ。

■和を取り入れた居心地の良い空間が広がる

新駅舎の2階部分に上がり店舗内に入っていくと、原宿の喧騒から離れた、心地よく広々とした空間(約84坪・約120席)が出現。グレーと“猿田彦ブルー”のファブリックを基調とした落ち着いた配色の店内には、畳や障子が設置され、和の雰囲気を感じることができる。また、低めの天井や、“日本の路地”を連想させるような店内の奥行き感もポイントとなっている。

看板メニューは、“猿田彦珈琲が考える最高のブレンドコーヒー”として開発した「猿田彦の夜明け」(オープン記念価格900円)。エレガントなアロマや芳醇な味わいを持つ1杯で、「原価も何も気にせずに作り上げたコーヒー」だという。そして、原宿駅の駅長や駅員たちと共同で開発したオリジナルコーヒー「原宿ブレンド」(540円)も提供。こちらは「老若男女みんなに喜んでもらいたい」「歴史のある駅として誇りを感じさせる1杯にしたい」といった駅員たちの声を形にしたブレンドで、スッキリしているのに後を引く味わい。

■「THE BRIDGE」オンリー!大切に飲みたいユニークな1杯も

そんななか記者が感動したのは、コーヒーの生豆を特別に仕入れたという“本坊酒造社のウイスキーの樽”で熟成させた「バレルエイジド シングルオリジン」を「カフェラテ」(S:900円〜)にした珍しい1杯。「樽に漬ける日程で味が変わる」という豆を、同社が今までに培ってきた技術、知見を結集させて1杯のラテに。ナッツやラムといった甘味を感じさせるコクのある味わいで、ミルクが合わさることでまるでデザートのよう。

コーヒーとマッチするスコーンやホットサンドなどのフードメニューも魅力的なのだが、この1杯を注文するときは「単品で注文してひと口ひと口大切にしながらじっくり味わいたいな」と感じた。

前出の嶋田氏は「初日オープン前は長い行列ができ、商品や店内の空間を含めて楽しんでいただけている様子がうかがえました。今後とも『猿田彦珈琲 The Bridge』が、駅のランドマーク的な存在になれるようにおもしろい仕掛けを行っていき、長年親しまれた原宿駅旧駅舎のよう、お客さまに“長く愛される”お店になってもらえれば」と、開業して感じたこと、意気込みを語っていた。

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