山形県鶴岡市にある鶴岡市立加茂水族館は、日本海を望む場所に建つ、同県唯一の水族館。「クラゲドリーム館」という愛称もあるように、常時60種以上ものクラゲを展示する“世界一のクラゲ水族館”だ。見どころは、充実したクラゲの展示や解説プログラム「クラゲのおはなし」をはじめ、アシカやアザラシの解説、野生のウミネコとの交流などさまざま。クラゲアイスやクラゲラーメンなど一風変わったグルメも人気だ。そんな鶴岡市立加茂水族館の展示や楽しみ方を紹介しよう。

※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください。

■【見どころ1】世界レベルのクラゲ展示は必見!クラゲに触れる解説プログラムも好評
まず見逃せないのが、多種多様なクラゲを展示する2階の「クラネタリウム」。中でも直径5メートルの水槽「クラゲドリームシアター」では、約1万匹のミズクラゲが展示されており、浮遊するクラゲが織りなす光景は、幻想的のひと言に尽きる。ほかにも、展示室内には大小のクラゲ水槽がずらりと並ぶ。

また、「クラゲ解説コーナー」では、さまざまな成長段階のクラゲを観察できる。午前と午後の2回ずつ、約20分間の「クラゲのおはなし」は、クラゲ担当飼育員からクラゲの餌やその食べ方についての解説を聞くことができる人気のプログラムだ。

「『クラゲのおはなし』は解説のほかにも、ライブ映像で赤ちゃんクラゲに餌を与えたり、毒針が発射する様子を見ることができるのがポイントです。また、終了後はクラゲに触ることもできます」(加茂水族館・池田さん)

■【イベント】クラゲと音楽が共演するコンサート「音楽の夕べ」は月一で開催
さらに、クラゲドリームシアター前では毎月1回「音楽の夕べ」が開催。ジャズやクラシック、ポップスなど、毎回さまざまなジャンルのアーティストによる演奏をクラゲとともに楽しめる。コンサートへの参加は無料で、通常のチケット料金のみで観覧可能。開催日や出演者は公式サイトをチェックしよう。

■【見どころ2】クラゲだけじゃない!アシカ&アザラシも楽しめる
2階にはクラゲだけでなく、庄内地方の淡水魚・海水魚を展示するエリアも。ここでは展示を川の流れに見立てており、沿岸から上流、中流、下流を経て深海へと続く、庄内の川と海の様子を水槽越しに体感できる。また、キッズコーナーにはウミガメのプールや実際に生き物に触れることのできる水槽があり、子供はもちろん、大人も好奇心をくすぐられる。

1階にはアザラシプールがあり、ここではゴマフアザラシとキタゾウアザラシの2種類のアザラシが飼育されている。姿形や動き、生態の違うアザラシを広々とした観覧スペースから眺めることができるのが魅力だ。

さらに、1階中央の吹き抜け空間「ひれあし広場」では、アシカやアザラシの解説が開催(※冬期はお休み)。ここではアシカやアザラシ、「ひれあし類」のことを学ぶことができる。解説の様子は、館内屋上へ続くスロープやテラスからも眺められる。

また、見どころは館内の生き物に留まらない。1階の屋外エリアの一角は、庄内浜で暮らすウミネコが集まるウミネコスポット。ここでは、決まった時間に飼育員がウミネコへのエサやりを行っている。鐘の合図とともに集まってくるウミネコが投げられた魚をキャッチする姿は見ものだ。さらに、エサやりの時間には飼育スタッフとともに実際にエサやりを体験することも可能。間近に飛ぶ野生のウミネコへのエサやりは、スリルとダイナミックさを体感できること間違いなし(※冬期はウミネコへのえさやりはお休み)!

■【グルメ・買い物】名物のクラゲグルメを紹介!クラゲのお土産も豊富にそろう
クラゲを見るだけでなく、食べることでも楽しめるのが加茂水族館の特色のひとつ。材料にクラゲを使ったクラゲグルメは必食だ。

2Fのレストラン「魚匠ダイニング 沖海月(おきみづき)」で食べられるのは、クラゲラーメンやクラゲ定食。クラゲラーメンは、トッピングだけでなく、麺にもクラゲの粒を練り込んだ本格派。味はしょうゆと味噌の2種類がある。また、クラゲメニュー以外にも、庄内浜の旬の幸を活かしたメニューが取りそろえられており、窓の外に広がる日本海やアザラシプールを望みながら味わえる。

また、2Fエントランスホールにある屋台風の軽食売店「御休処 波の華」では、クラゲアイスやクラゲソフトが人気。一休みする際のおともにおすすめだ。
「クラゲアイスは、バニラやストロベリーなど10種のフレーバーのアイスすべてにクラゲの粒をトッピング。コリコリした触感を楽しめます」(加茂水族館・渡辺さん)

さらに、お土産もクラゲづくし。グッズショップ「海月灯り(つきあかり)」では、あんの中に刻んだクラゲが入った「クラゲ入まんじゅう」(12個入り:税込1000円、6個入り:税込540円)や、レストランで食べられるクラゲらーめんの乾麺(4食入り:税込1300円、2食入り:税込650円)をはじめとするお持ち帰り用のクラゲグルメ、山形名物「玉こんにゃく」をクラゲの形にした「くらげこんにゃく」(税込800円)が人気。クラゲをデザインしたネクタイやクリアファイルといった雑貨アイテムも数多くラインナップされている。

■【回り方】施設担当者のおすすめは「クラゲを満喫したいなら開館直後の入館」
2019年にリニューアル後の入館者数が300万人を超え、年々人気の高まる加茂水族館。渡辺さんに、注目展示のクラネタリウムを快適に楽しむ方法を教えてもらった。
「開館直後に入館していただき、クラゲ展示室まで進んでいただければ、空いているうちにクラゲの姿を堪能することができます。そのあと、魚や海獣を楽しんでください。また、アシカやアザラシの解説『ひれあしの時間』中はそちらに人が集まるので、クラゲ展示をじっくり楽しみたい方はそのタイミングもおすすめです」(加茂水族館・渡辺さん)

■【混雑情報】GW&夏休みは繁忙期!混む場合は入館待ちの列も
加茂水族館が例年混雑する時期はやはり連休。ゴールデンウィークや夏休み、3〜4連休の中日になると開館前から入館待ちの行列ができることも。特に夏休みは、山の日から8月14日〜15日頃までのお盆は混雑必至だ。

また時間帯では、やはり来館のピークタイムはお昼前後。混むときは10時頃から混み出し、混雑が14時から15時頃まで続くこともあるという。落ち着いて見たいという人は、上記の時期や時間帯を避けるのがベターだろう。

■【アクセス・開館時間・料金】鉄道なら鶴岡駅から直通バスで!大型駐車場もあり
公共交通機関でのアクセスは、JR鶴岡駅から庄内交通路線バスの湯野浜温泉行き(加茂経由)に乗車し、「加茂水族館」バス停下車すぐ。JR鶴岡駅からの所要時間は約30〜35分だ。また、庄内空港から向かう場合、水族館への直通バスは出ていないので、空港連絡バスで一度鶴岡駅へ向かうか、タクシーでのアクセスとなる。庄内空港から水族館までのタクシー所要時間は約20分。

車で行く場合は、山形自動車道の鶴岡ICより約15分、日本海東北自動車道の鶴岡西ICより約25分。水族館前には収容台数約500台の第1駐車場が用意されており、満車で停められない場合は第2駐車場へ案内されることがある。

開館時間は通常9時〜17時で、毎年7月20日〜8月20日の夏休み期間は9時〜17時30分。最終入館は閉館30分前までとなる。特定の休館日はなく、年中無休で開館している。

入館料は、一般(高校生以上)が税込1000円、小・中学生が税込500円で、就学前の乳幼児は無料。また、何度も足を運びたい人には購入から1年間有効の年間パスポートがおすすめ。こちらは一般が税込2500円、小・中学生が税込1250円なので、年に3回以上来館するなら年間パスポートのほうが料金がお得になる。そのほか、10人以上に適用される団体割引などもあるので、公式サイトでチェックしてみよう。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・スタッフはマスクを着用し、手指の消毒を徹底します。
・館内、特に手の触れる場所(手すり、ドア、机など)を定期的に消毒、清掃します。
・飛沫感染防止のため、トイレのエアドライヤーの使用を停止します。
・3密防止の注意喚起として、館内放送やスタッフの巡回を適宜行います。
・館内の換気のため、自動ドアを適宜開放します。
・密接対策のため、展示通路には2m間隔の目安となる床面表示物を設置します。

取材・文=国分洋平

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年5月時点の情報です。